ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成17年8月9日号(通巻684号)


◎欧州委、2005年から2012年までの農業見通しを公表 (full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成17年8月3日発】 欧州委員会は7月29日、2005年から2012年における欧州連合
(EU)における穀物、食肉および牛乳・乳製品などの主要農産物の需給に関する中期見通しの報告書を公表し
た。これによると、牛肉については生産と切り離した単一の直接支払いの実施などにより生産量は減少し、豚肉
の生産量は安定して推移するとしている。また、チーズについては、とりわけ新規加盟国における需要の増加に
より生産量は増加すると見通している。


◎米国、WTOドーハラウンド交渉の前進に意欲的 (full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成17年8月3日発】 ポートマン米国通商代表は7月29日に開催された世界貿易機
関(WTO)一般理事会において、同国がドーハラウンド交渉を2006年の交渉期限までに成功裏に終了させるた
めに引き続き指導的役割を果たしていくことを表明した。

○未確定牛はBSE陰性



◎フィードロット飼養頭数、引き続き記録更新(豪州) (full story)

【シドニー駐在員 横田 徹 平成17年8月4日発】 豪州フィードロット協会(ALFA)は7月27日、豪州食
肉家畜生産者事業団(MLA)との共同調査による四半期ごとの全国フィードロット飼養頭数調査結果を発表し
た。これによると、2005年6月末時点の総飼養頭数は87万9千頭と、前回調査(2005年3月末)に引き続き、過
去最高の飼養頭数を記録した。また、フィードロットの収容可能頭数は、全体で102万9千頭と初めて100万頭台
を突破し、稼働率も前回調査に引き続き85%の高水準を維持するなど、全体的に好調な結果となった。

○豪州、肉牛取引課徴金引き上げの投票結果は58%賛成


◎輸入依存が進む牛肉産業(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎 平成17年8月4日発】 7月に新農務長官が就任し、さらなる農業近代化
を目標に掲げるフィリピンであるが、牛肉の海外からの輸入は増加傾向で推移する一方、国内生産は低迷してい
る。BSEの問題で北米産牛肉の輸入は一時停止したものの現在は米国・カナダ産ともに再開されているほか、
近年はインド産水牛肉の輸入増が顕著である。



◎第119回国際農牧工業展を開催(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成17年8月3日発】 アルゼンチン国際農牧工業展(以下「農牧展」という)が
7月21日から8月2日まで、首都ブエノスアイレス市で開催され、会期中の来場者は71万人を超えた。開会式の
あいさつの中でSAGPyAのウルキサ次官は「政府は、社会的、経済的安定のために必要な政策を講じる必要
があればいつでも対応し、さらに過去の行動を見直す準備がある」と発言したことから、乳製品の輸出税引き上げ
の見直しに関するものと関係者の憶測を呼んだ。



お知らせ:来週は休刊とさせて頂きます。次号は8月23日発行です。 
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