ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成17年2月8日号(通巻659号)


◎EUヤギでのBSE発見を踏まえ、ヤギの検査を拡充

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成17年2月2日発】EUにおける伝達性海綿状脳症(TSE)の参照研究
所(CRL)の専門家パネルは1月28日、2002年にフランスにおいて発見された通常のスクレイピーとは
異なる型のTSEに罹患したことが疑われるヤギから得られた検体が、BSEの系統(strain)を含んで
いると結論付けた。なお、欧州委員会は、フィードバンや特定危険部位(SRM)の除去などの現行の措
置により、消費者の安全は確保されており、ヤギの肉、乳、チーズなどについてはこれまでどおり食して
も大丈夫であると説明している。

◎カナダ、米国からの生体牛などの輸入規則を公表(full story)

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 平成17年2月2日発】カナダ食品検査庁(CFIA)は1月31日、2003年12月
以降これまで停止されていた、米国からの生体牛などの輸入解禁に係る規則案を公表した。規則案では、
1998年以降に生まれた生体牛、特定危険部位(SRM)を除去後製造加工されたすべての月齢を対象とす
る食肉製品などが輸入解禁の対象になるとしている。

○FSIS、海外からの家畜疾病予防の指示書を発出


◎高水準を維持する2004年のフィードロット飼養頭数(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 横田 徹 平成17年2月2日発】豪州フィードロット協会(ALFA)は1月31日、豪
州食肉家畜生産者事業団(MLA)との共同調査による四半期ごとの全国フィードロット飼養頭数調査結
果を発表した。これによると、2004年12月末時点の総飼養頭数は75万2千頭と、過去最高の飼養頭数とな
った前回調査(2004年9月末時点)に次いで75万頭台を記録し、引き続き高水準を維持している。また、
2004年のと畜頭数は前年度同期比28%増の224万頭と、過去最高を記録した。

◎鳥インフルエンザへの警戒強化(マレーシア)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成17年2月2日発】マレーシア保健省は、昨年11月22日以降、国内にお
いて新たな鳥インフルエンザの発生が無いことを受け、1月5日に制圧宣言を行った。しかしながら、ベ
トナムにおいて継続して死者が発生していることや、タイでハトに鳥インフルエンザウイルスが発見され
るなど、依然として再発の危険性が高いことから、医療機関を中心に監視体制の強化を計画している。

○スマトラ島沖地震・津波の影響


◎ブラジル農林水産部門、2004年の貿易黒字を支える(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 平成17年2月2日発】ブラジル農務省は農林水産業に係る貿易収支(速
報値)を発表し、輸出が増加した主な要因として、@世界経済の成長に伴う需要の増加および単価の上昇
、A畜産物の主要輸出国における家畜衛生問題がもたらしたブラジル産製品への需要の高まり、B新規市
場の開拓による販路の拡大−を挙げた。また開発商工省によれば、主要食肉類の中でも生鮮牛肉の輸出量
が対前年49.2%増の92万5千トン(製品重量ベース)、輸出額が同70.0%増の19億6,307万ドルと最高の増加
率を示した。


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