ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成17年6月7日号(通巻675号)


◎欧州の乳業団体がWTO交渉に関する提言を公表 (full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成17年6月1日発】欧州乳業協会(EDA)は5月23日、欧州乳製品輸出入・販
売業者連合(EUCOLAIT)と連名で作成した、世界貿易機関(WTO)ドーハラウンドの農業交渉に関
する提言を欧州議会の農業委員会で説明した。提言は、生乳生産割当枠(クオータ)制度が2014年度まで継続
されることが決まっている現行の共通農業政策(CAP)の下では、輸出補助金の廃止は困難であること、生
産と切り離した直接支払い制度(デカップリング)の維持が重要であることなどを述べている。


◎米農務長官、OIEにおけるBSEコード見直しを評価(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成17年6月1日発】ジョハンズ米農務長官は5月26日、パリで開催されていた第
73回国際獣疫事務局(OIE)総会におけるBSEコードの見直しの議論について、最近の科学を反映し近代
化しようとするOIEの指導力を歓迎するとの声明を公表した。

◎肉牛取引課徴金の引き上げを勧告(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 横田 徹 平成17年5月31日発】豪州国内の牛肉産業関係者で組織する牛肉産業資金拠出運営委
員会(BIFSC)は先ごろ、生産者が肉牛の取引を行う際に課される肉牛取引課徴金について、現行の1頭
当たり3.5豪ドル(294円:1豪ドル=84円)から5.0豪ドル(420円)に引き上げる内容を含んだ資金拠出に関
する勧告書を発表した。引き上げ理由として、豪州産牛肉の輸出競争力強化のためにはさらなる販売促進が必
要とし、現在の2倍の予算額を求めている。

◎ヤギ乳生産の試み始まる(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎 平成17年6月1日発】タイ第9次国家経済社会開発計画の中で規定される農
産物競争力強化の一環として、ニッチ市場の開拓がその実施方針の一つとして定められており、現在南部の経
済対策としてハラル加工場の整備計画が進められている。これと併せ、イスラム系住民などに向けてはヤギ飼
養が奨励されるとともに、牛乳に比べ健康食品としてさまざまな利点を持つヤギ乳に関する関心が大消費地バ
ンコクを中心に近年徐々に高まりつつある。

◎アルゼンチン農牧庁、ヒルトン枠の直接的な配分権限を手放す(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 平成17年6月1日発】アルゼンチン農牧水産食糧庁のカンポス長官は5月26日
、同庁が所有していたヒルトン枠のパッカーへの配分権限などを国立農牧取引管理事業団(ONCCA)へ移
譲することを定めた決議に署名した。ONCCAはヒルトン枠の全体管理、配分方法、割当数量を決定し、か
つ従来の業務であったヒルトン枠に適合した食肉カットであるかの管理も実施することになる。

○ブラジル、口蹄疫ワクチン接種清浄地域が拡大

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