ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」

平成17年6月21日号（通巻677号）

◎ＣＡＰ予算の先行き不透明 (full story)

【ﾌﾞﾘｭｯｾﾙ駐在員 山﨑 良人 平成17年６月15日発】欧州首脳会議（ＥＵサミット）が６月16～17日、ブリュッセ
ルにおいて開催される。今回のサミットの焦点の一つは、2007年から2013年までのＥＵの予算の枠組みが合意に
至るかとなっている。これに関する議論では、分担金の国民総所得（ＧＮＩ）比の切り下げ、イギリスの負担超
過是正措置の見直しなどが提案されている。今回の予算枠組みについてフィッシャー・ボエル委員は、欧州委員
会の提案の重要性を訴えている。

◎ＵＳＤＡ、過去のＢＳＥ疑陽性牛の追加検査を実施 (full story)

【ﾜｼﾝﾄﾝ駐在員 唐澤 哲也 平成17年６月15日発】米国農務省（ＵＳＤＡ）は６月10日、過去のサーベイランスに
おけるスクリーニング検査において疑陽性とされ、その後免疫組織化学検査（ＩＨＣ）により陰性と確定診断さ
れていた３例について、ウエスタンブロット法（ＷＢ）による追加検査を実施した結果、１例について陽性との
結果を得たと公表した。

○米国下院、ＷＴＯ加盟継続の是非を採決

◎ＮＺ、牛肉需給の中期予測を見直し(full story)

【シドニー駐在員　横田 徹　平成17年６月16日発】ニュージーランド（ＮＺ）農林省（ＭＡＦ）は先ごろ、2007
/08年度（10月～９月）までの中期牛肉需給予測の見直しを発表した。アジア各国での米国産牛肉の輸入停止が長
引く中で、ＮＺの牛肉生産・輸出量はどのように変化するのかが注目されていた。今回の見直しでは、酪農部門
の拡大に伴う乳用経産牛の安定出荷や為替の改善から、中期的な牛肉生産、輸出は当初予測より落ち込み幅が縮
小するとみている。

○フォンテラ、豪ネスレの生産拠点を買収

◎鳥インフルエンザへの警戒強化（フィリピン）(full story)

【ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ駐在員　斎藤 孝宏　平成17年６月16日発】フィリピンは鳥インフルエンザの未発生国としてその地
位を保っているが、政府はそのメリットを鶏肉輸出の増加につなげるとともに、同国への鳥インフルエンザ侵入
を防止するため、防疫プログラムを定めて政府関係機関や民間団体に対して働きかけ、警戒を強化している。

◎アルゼンチン政府、牛肉の小売価格値下げに躍起 (full story)

【ﾌﾞｴﾉｽｱｲﾚｽ駐在員　犬塚 明伸　平成17年６月15日発】６月８日アルゼンチン農牧水産食糧庁（ＳＡＧＰｙＡ）
は、アルゼンチン皮なめし産業会およびブエノスアイレス州皮なめし協会と、アルゼンチンの食肉パッカーか
ら購入する牛の生皮および塩蔵皮（以下「牛皮」とする）の価格を５％引き上げる協定を結んだ。これは、生
活基本食料品の値上げを政府が抑制すべく講じた施策から派生している。

週報「海外駐在員情報」

平成17年6月21日号（通巻677号）

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