週報「海外駐在員情報」


平成18年7月25日号(通巻729号)


◎暑熱に対する家畜飼養の留意点などを公表(イギリス)(full story)

【ブリュッセル駐在員 和田 剛  平成18年7月19日発】イギリス環境・食糧・地域開発省(DEFRA)は7月18
日、本格的な夏の到来を迎え、夏の暑さに対するさまざまな留意点を公表し、注意喚起を行った。イギリスの
本年6月の平均気温は過去30年間で最も高く、7月もこの傾向が続くと予想されている。このような状況の中、
同省は人間の体調管理をはじめ、水の有効使用、大気保全、火災予防、自然環境保護などに関する留意点と併
せて、ペットや家畜の飼養および輸送に関する留意点についても指摘している。


◎米国、ロシアのWTO加盟交渉に関する二国間交渉の継続を表明(full story)

【ワシントン駐在員 唐澤 哲也  平成18年7月19日発】 ブッシュ米大統領は7月15日、同日行われた米露首脳会談
後、プーチン露大統領とともに記者会見を行い、ロシアのWTO加盟交渉の前提となる二国間交渉が合意に至
らなかったことに関し、ロシアとの友好関係を強調しながらも、同交渉には解決しなければならない課題が残
されており、今後も同交渉を継続することを表明した。一方、シュワブ米通商代表は同日、同交渉の合意まで
にはあと2カ月程度を要する見込みであるなどと述べた。


◎オーガニック食品、今後の輸出拡大を見込む(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 井田 俊二  平成18年7月20日発】 農業研究開発公社(RIRDC)は、豪州におけるオー
ガニック食品の今後の輸出可能性に関する報告書を公表した。EUなどの先進国を中心としてオーガニック食
品の需要が伸びる中、豪州におけるオーガニック食品の輸出は、今後、穀物・穀物加工品、牛肉・子羊肉など
の製品の輸出が拡大する。輸出地域別では、日本、EU、米国および東南アジアなどが有望であるとみている。


◎食品安全キャンペーンを実施(シンガポール)

【シンガポール駐在員 林 義隆  平成18年7月20日発】 シンガポール食品獣医庁(AVA)は、6月27日から8
月13日までの間、食品安全キャンペーンを実施している。今年度におけるテーマを「洗浄による衛生の維持」
として、図書館において食品の安全性と衛生に関する展示や食品安全クイズなどを実施するほか、スーパーマ
ーケットではマスコットを用いたキャンペーンや有名シェフによる料理講習会などを予定している。
 AVAは、食品の安全性の確保には、政府の取り組みのほか食品産業や消費者の協力が必要であるとアピー
ルしており、本キャンペーンは主に消費者に対する普及啓発を目的としている。

◎ブラジル、RS州でニューカッスル病発生 (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 松本 隆志  平成18年7月19日発】7月6日にリオグランデドスル州(RS州)の小規模
な家きん農場でニューカッスル病が発生したことにより、ブラジル農務省(MAPA)は、発生地から半径10
キロメートル以内の区域におけるサーベイランスの実施、家きん製品の移動制限、疫学調査の実施などの措置
を採っているところである。しかしながら、ブラジルの鶏肉関係者は、主要輸入国である日本やEUの措置が
限定的であり、新たにニューカッスル病の発生がみられないことから、鶏肉輸出への影響は少ないとみている
ようである。



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