週報「海外駐在員情報」


平成19年8月7日号(通巻778号)


◎EFSA、畜産物におけるGM飼料の組み換え遺伝子などの検出は未確認との結論(EU)(full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 和田 剛  平成19年8月1日発】欧州食品安全機関(EFSA)は7月23日、公表されて
いる文献などによれば、これまでの実験においては、遺伝子組み換え(GM)飼料を給与した家畜の組織や
その畜産物などにおいて、飼料由来の組み換え遺伝子やたんぱく質は検出されていないとの結論を取りまと
め公表した。  

◎米国環境保護庁、大規模畜産経営体に対する環境規制強化を先延ばし (full story)

【ワシントン駐在員 唐澤 哲也  平成19年8月4日発】米国環境保護庁は7月18日、大規模畜産経営体(CAF
O)に対する環境規制強化に関する規則の適用期限を、本年7月31日から2009年2月27日へ先延ばしするこ
とを公表した。同庁は2003年2月、水質汚染の規制を強化するため、すべてのCAFOに対し、水質保全法
に基づく全国公害排出排除システムによる経営許可を取得すること、また、同システムの許可要件として、
農地へのたい肥の施用や、汚水処理方法に関する栄養分管理計画(NMPs)の作成・実施を義務付ける最
終改正規則を公表していた。

◎NZフォンテラ、好調な決算を背景に最終乳価を引き上げ (full story)                                
 
【シドニー駐在員 横田 徹  平成19年8月2日】ニュージーランド(NZ)の生乳生産量の9割以上を扱う
最大手乳業会社フォンテラは7月25日、2006/07年度の最終支払乳価について、乳固形分キログラム当たり
4.46NZドル(419円)に確定したことを発表した。また、同日に発表された同社の一部決算見通しによる
と、同年度の利益金は、前年度比6.9%増の139億NZドル(1兆3,066億円)に達したことが明らかとなっ
た。

◎需要期を前に牛肉不足の懸念(マレーシア)(full story)

【シンガポール駐在員 佐々木 勝憲  平成19年8月2日発】マレーシアの牛肉の自給率は2割であり、需要の
8割を占める輸入牛肉のうち8割以上をインドからの輸入が占めている。今年4月に行われた現地査察の
結果、輸入量の過半を占める企業からの輸入の一部が停止された。このため、9月から始まる祝祭シーズ
ンの需要期を前に、さらなる不足とそれに伴う小売価格の上昇を懸念する声が生じている。農業・農業産
業相は、ほかの国や企業からの代替輸入などの措置により、祝祭シーズンには十分な輸入牛肉が供給でき
るだろうと断言した。しかしながら、輸入業者には、代替輸入は簡単ではないという声もある。      

◎アルゼンチン、繁殖経営への補てん制度を策定 (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵  平成19年8月1日発】アルゼンチン農牧漁業食糧庁(SAGPyA)は
7月19日、繁殖経営を対象とする補てん制度を策定したSAGPyA決議第319/2007号(7月13日付)を
官報に公布した。これは先に承認された畜産および牛肉産業振興のための「畜産振興計画」の枠組みによ
る。政府の市場介入や輸出制限などによって生じたゆがみにより、最も被害を被った部門を支援すること
を目的としている。    

 ★お知らせ:次号は2007年8月21日号となります。





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