週報「海外駐在員情報」


平成19年2月27日号(通巻756号)


◎欧州委、牛乳・乳製品に関する制度の簡素化を提案  (full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 和田 剛 平成19年2月21日発】欧州委員会は2月15日、市場の統一を図るための共通市場
制度(Common Market Organisations:CMO)の牛乳・乳製品分野での簡素化を目的とした政策パッケージ
案を提案した。今回の制度改正により、欧州委員会では行政手続きなどの簡素化が図られるとともに、バター
や脱脂粉乳の輸出の減少により年間最大で2,240万ユーロ(約36億円)の予算削減効果が期待できると試算し
ている。             

◎米国の酪農生産者、自主基金による生乳生産削減プログラムを実施 (full story)

【ワシントン駐在員 唐澤 哲也 平成19年2月22日発】米国において酪農家の拠出金により運営される酪農協共同基
金(Cooperative Working Together:CWT)は2月6日、2005年以来4回目となる「牛群とう汰プログラム」
を実施することを公表した。この事業は、搾乳牛のとう汰により生乳生産量を削減し、価格の上昇を図るもの
である。今回、4回目が実施される背景には、飼料コストの急騰などにより酪農経営が悪化していることが要
因となっているものと考えられる。  

◎2005/06年度の冬穀物は前年度比6割減、夏穀物も減産予測(豪州) (full story)

【シドニー駐在員 横田 徹 平成19年2月21日発】 豪州農業資源経済局(ABARE)は2月20日、四半期ご
とに発表している最新の穀物生産見通しを発表した。これによると、収穫を終えた2006/07年度(7〜6月)
の冬穀物の総生産量は1,570万トンと前年度比61%の減少となった。また、2006/07年度の夏穀物の生産量につ
いても、干ばつの影響が続いたことで作付面積は大きく減少し、前年度比59%減の190万トンと予測している。                                                        
  

◎鶏卵の輸出拡大に活路を期待(タイ) (full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成19年2月22日発】タイでは、採卵養鶏業界は生産の抑制に努めているが、
生産が恒常的に過剰になっており、生産された鶏卵の一部を輸出に振り向けている。輸出の大部分は香港が仕
向け先となっている。今般、香港は鶏卵の輸出国における鳥インフルエンザ(AI)の再発に対して新たな規
則の設定を計画しているとされるが、タイの鶏卵輸出業界はその対応に問題ないとし、2007年には前年を上回
る鶏卵を輸出したいとしている。                               

◎アルゼンチン、バイオエネルギー利用規則を決定  (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 松本 隆志 平成19年2月21日発】アルゼンチンは、バイオエネルギー利用促進に関する法
律に基づき、2010年1月から国内で販売される燃料油に5%以上バイオエネルギーを含むことを義務付けるこ
ととしている。関係団体はバイオエネルギー生産施設に対する投資を計画しているが、バイオエネルギーの輸
出振興策の必要性を訴えている。 
                                                                             


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