週報「海外駐在員情報」


平成19年3月27日号(通巻760号)


◎農相理事会、各種農業関連施策を議論(EU)(full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 和田 剛 平成19年3月21日発】 EUの農相理事会は3月19日、各種農業関連施策に関
する議論を行った。このうち、畜産分野については、主なものとして、品目別に分かれた共通市場制度の簡
素化や豚肉の市場買入制度の存続に関する議論、ロシアとの衛生問題に関する協議の現状報告などが行われ
た。
         

◎米国農務省、鳥インフルエンザ対策などに関する国際連携を強化 (full story)

【ワシントン駐在員  唐澤 哲也 平成19年3月21日発】 ジョハンズ米農務長官は3月14日、米国農務省と国連食
糧農業機関が、農業分野において協調して技術支援を行うための枠組み協定に合意したことを公表した。国
際獣疫事務局などは、これまでにも高病原性鳥インフルエンザなどに対する国内外における政治的かつ財政
的な関与の必要性を強調しており、USDAは、今回の合意について、農業が抱えるさまざまな課題を解決
するための一助となるものであるとしている。      

◎豪州、豚肉および鶏肉の中期需給見通しを公表 (full story)                                
 
【シドニー駐在員 横田 徹 平成19年3月22日発】 豪州農業資源経済局(ABARE)は先ごろ、豪州の
農畜産物の中期需給見通しに関する報告書を公表した。この中で、鶏肉については、消費、輸出ともに増加
傾向での推移としているが、豚肉については、消費増が予測される一方、生産の減少から輸入はさらに拡大
するとみている。
 

◎ルソン地域のFMD清浄化が課題(フィリピン) (full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成19年3月22日発】フィリピンの国土は多数の島から構成され、大きく
ルソン、ヴィサヤそしてミンダナオの3地域に区分されている。国際獣疫事務局(OIE)は、このうちル
ソン地域を除く2地域とパラワン島およびマスバテ島が口蹄疫(FMD)の清浄地域としている。フィリピ
ン農務省は残るルソン地域の清浄化を進めている。また、政府は今後、豚肉を輸出したいとしているが、密
輸や違法食肉の流通が清浄化推進の障害になっている。                      

◎アルゼンチン、酪農経営に対する補給金制度を創設 (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 松本 隆志 平成19年3月21日発】アルゼンチン政府は、乳製品の輸出税を原資として
生乳1リットル当たり0.05ペソの補給金の支払いを行うことを決定した。このような補給金制度が仕組まれ
たきっかけは、乳製品の国内価格の上昇を招くことなく、生産者と乳業が好調な乳製品輸出の恩恵を共有で
きる仕組みの検討が進められた結果である。しかしながら当地の農業紙は「補助金とは公的機関より供与さ
れる経済的支援である。しかし、政府は農畜産部門を源泉とする資金の再分配を一連の混乱した決議の中で
補助金と名づけている」と批判している。 
 
○ 粉乳の輸出税の算出方法について                                                           


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