ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2009年 > 農業信託組織(農業ファンド)は来年度の収益改善を期待(アルゼンチン)
(質問) | 穀物価格が上昇傾向にあるが、農業信託組織の経営は改善されているのか。 |
(回答) | 収穫が始まっているところであるが、降雨不足により単収が大幅に低下しているため、1ヘクタール当たり収益は昨年末時点の見込みより悪くなっている。 |
資料: | margenes agropecario |
注1: | 借地料は、2008年4月の大豆収入の35%と推計 |
注2: | 2009年4月の農機具費、種子費、肥料農薬費は、は種を行った2008年10月の数値 |
注3: | 2008/09年度の単収は、降雨不足により大幅に減少していることから、USDAの生産量予測値から算出される単収の減少率(トウモロコシ21%減、大豆25%減)を借地契約時の単収に乗じた。 |
(質問) | 収益が悪化する中、農業信託組織の活動は衰えていくのか。 |
(回答) | 活動を停止する農業信託組織も出てくるであろう。しかし、2009/10年度は、借地契約の内容変更や農業資材価格の低下により、かなり大きく支出が減少すると見込んでいる。当社はこれを好機と捉え、借地面積を拡大していきたいと考えている。 |
(質問) | 借地契約の内容変更により、借地される農地が減少するのではないか。 |
(回答) | 借地契約についてはこれまで、期待される単収から算出される収入に基づく借地料を契約時に支払っていたが、今年度は収穫時の収穫量に応じた借地料の支払いに変更している。農地所有者にとっては、リスクが高まることになるが、自らの生産に基づく収益より、農業信託組織が効率的に生産した結果発生する実績に基づく借地料収入の方が有利であるので、自作に戻る農家は少ないとみている。 |