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米国の酪農家は本年2回目となる乳用牛とう汰に着手

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 米国の生乳生産者団体である全国生乳生産者連盟(NMPF)は7月10日、同連盟が運営する酪農協共同基金(Cooperative Working Together :CWT)を通じた乳用牛とう汰事業を行うことを発表した。

 CWTを活用した乳用牛とう汰事業は、本年4月から7月にかけて過去最大となる通算第7回目の事業が実施されていたが、依然として乳価低迷に苦しむ酪農家の現状にかんがみ、本年2回目となる通算第8回目の事業実施が決定された。(2009年5月15日付海外駐在員情報参照

 今回の発表に当たり、NMPFのコザック会長は、「過去最大規模のとう汰事業のすぐ後に追加的に事業を行うことは、短期間で効果的に生乳生産を減少させ、その結果、数ヶ月後に乳価を回復させるであろう」と発言している。

 なお、今回の事業については、募集締切りが7月24日までと短いことや、補償価格が生乳100ポンド当たり最高5.25ドル(キログラム当たり10.9円 1ドル=94円)と過去の水準と比べて高くないこと、さらに、前回と異なり過去に同事業に参加した生産者は対象外となることから、前回と比較して事業規模は小さくなるものと推測される。
酪農協共同基金(CWT)による搾乳牛とう汰事業の実績
米国における生乳の農家販売価格
【上田 泰史 平成21年7月10日発】
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