EU15以外の加盟国でもBSE検査対象を48カ月齢以上に引き上げる動きが拡大
2009年9月28日以降はスロベニアを含め合計16加盟国が対象に
既報(注1)のとおり、EU15(注2)においては2009年1月1日より、EU加盟国のと畜場などで実施されているBSEモニタリング検査の対象月齢について、従前の30カ月齢以上から48カ月齢以上に引き上げることが可能となるよう関連規則が定められたところであるが、残りの新規加盟12カ国についても、条件が整った加盟国から順に同様の対応に向けた動きが広がっている。
スロベニアについても、EU15と同一の条件が整ったとして、BSE検査対象の48カ月齢以上への引き上げの申請が2009年9月1日付で欧州委員会に提出され、9月28日付で承認された旨翌日付の官報において公表されている。この結果、2009年9月28日以降では前述のEU15にスロベニアを加えた合計16加盟国において、BSE検査対象を48カ月齢以上に引き上げ可能となったことになる。
スロベニアに続きキプロスも検討の対象に
さらに、2009年12月16日に開催された食品チェーンと動物の健康に関する常設委員(SCoFCAH)では、BSE検査対象を48カ月齢以上に引き上げることができる加盟国の追加が議題の一つとされた旨公表されている。当地関係者からの情報によれば、具体的にはキプロスの追加について、前向きな議論がなされたもようであり、今後順調に手続きが進めば、BSE検査対象月齢の引き上げが可能な17番目の加盟国としてキプロスが認められることなるとみられる。
【前間 聡 平成22年1月6日発】
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