12月の需給動向

調査情報部調査情報第一課

国内の主要畜産物の短期需給動向を毎月トレースします
・原データは、巻末の参考資料を参照してください。
・()内の数値は、対前年増減率です。

  • ◇牛 肉 推定期末在庫、前年同月をかなり大きく上回る

     12月の牛肉需給は、生産量、輸入量ともに前年同月を上回り、当機構調べによる推定期末在庫量も前年同月を17.7%上回る73,195トンとなった。国産品在庫は、11,465トン(▲4.4%)となったが、輸入品在庫は61,730トン(23.0%)となった。これは12月の豪州産輸入量が37,712トン(21.2%)と大幅に増加したことが要因とみられ、特に冷凍品の輸入量は19,718トン(63.4%)となった。
  • ◇豚 肉 推定期末在庫、22カ月ぶりに17万トンを割り込む

     当機構調べによる12月の推定期末在庫量は、169,988トン(▲19.0%)となり、22カ月ぶりに17万トンを割り込んだ。また、推定出回り量は、142,769トン(▲4.8%)となり、前年同月をやや下回り、前月に比べ4,000トン減少した。
     一方、輸入量は、18年7月以降前年を下回って推移してきたが、12月の輸入量は、59,737トン(9.4%)と6カ月ぶりに前年同月をかなりの程度上回った。
  • ◇鶏 肉 18年(1〜12月)の鶏肉生産量、133万トンに

     12月の鶏肉生産量は、123,216トン(4.3%)となり18年の累計では1,336,490トン(5.0%)となった。これは、前年に比べ6万トンを上回る増加である。また、1カ月の生産量が12万トンを超えたのは平成6年12月以来12年ぶりのこととなった。
  • ◇牛乳・乳製品 生乳生産量は前年同月を3.3%下回る

     12月の生乳生産量は、667,461トン(▲3.3%)となり、北海道では、312,121トン(▲4.3%)となった。12月の北海道の1頭1日当たりの平均泌乳量は、6カ月連続で前年同月を下回る27.1キログラム(▲1.5%)となったが、北海道酪農検定検査協会による合乳検査成績によると、体細胞数や生菌数でみた乳質は、過去最高の水準に達している。
  • ◇鶏 卵 12月の鶏卵家計消費量、1人当たり903グラム

     総務省の家計消費調査によると12月の鶏卵消費量は、1人当たり903グラムとなり前年同月を5.1%下回った。年末の鶏卵の消費量は、鍋や菓子、正月料理などの材料として他の月よりも家庭での需要が高まる時期であるが、平成14年以降、12月の鶏卵消費量は1人当たり1キログラムを大きく割り込んで推移している。


元のページに戻る