需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

19年度の生乳生産量は、都府県の減少により0.8%減


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省「牛乳乳製品統計」によると、平成20年3月の生乳生産量は、北海道が前年同月をやや上回る329,763トン(前年同月比3.2%増)、都府県がわずかに下回る367,572トン(同2.4%減)となり、合わせて697,335トン(0.2%増)となった。この結果、平成19年度の生乳生産量は、8,020,461トン(前年度比0.8%減)となり、前年度をわずかに下回った。19年度の生乳生産量を地域別に見ると、生乳の生産計画を達成するために、夏場から増産体制を整えた北海道が3,827,379トン(同1.3%増)とわずかに増加したものの、都府県では4,193,082トン(同2.7%減)とわずかに減少、特に都府県生産量の約3割を占める関東地域で前年度比2.7%減少した。

 全国の生乳生産量が減少する中、用途別処理量を見ると、牛乳等向けが5年連続の下落となる4,619,401トン(同2.5%減)、乳製品向けが3,435,412トン(同1.4%増)となった。用途別処理の割合は、牛乳等向けが56.1%、乳製品向けが42.8%となり、乳製品向けは過去10年間で最も高い比率となった(図7)。これは、牛乳などの消費が伸び悩む一方で、クリームやチーズが堅調な需要に支えられて生産量を伸長させたことが要因とみられる。19年度のクリームの生産量は104,011トン(同6.2%増)、チーズが125,683トン(1.2%増)となっている。

図7 生乳用途別処理量の推移


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