ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成11年11月9日号(通巻412号)


EU委員会、イギリス産輸出牛肉の安全性を再確認(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 11月4日発】イギリス産牛肉の輸入禁止措置
をフランスが継続していることに関し、10月29日、EUの科学委員会はフラン
スの主張には新たな科学的根拠はなく、イギリス産輸出牛肉の安全性に問題はない
と再確認した。これを受け、両国の農業大臣は、早期問題解決に向けた専門家協議
を5日以降実施することで合意した。


米国、2000年度農業歳出法案が成立(full story)

【デンバー駐在員 樋口 英俊 11月4日発】2000年度の農業関連歳出法案
が10月22日、クリントン米大統領の署名により成立した。これには、通常の米
農務省関連の予算や87億ドルの緊急農家支援対策などのほか、畜産関係では加工
原料乳価格支持制度の1年間延長や食肉加工処理業者(パッカー)に対する取引価
格などの報告義務化も含まれている。


豪州豚肉生産者団体が業界再編案を公表(full story)

【シドニー駐在員 藤島 博康 11月4日発】このほど豪州豚肉生産者協議会
(PCA)は、生産者からの課徴金を原資に運営される現行の業界4団体を統合し、
2001年をめどに新たにポーク・オーストラリア社(PAL)を創設する再編案
を公表した。実質的に過去最低ともされた昨年の価格低迷時には、豚肉の輸入規制
措置を求めるなど揺れた豚肉業界だったが、輸出志向の強い再編案が示された。


豚肉小売店に冷蔵陳列棚が義務化(シンガポール)(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 11月4日発】シンガポール政府は、11月
1日からすべての豚肉小売店に、冷蔵陳列棚の設置を義務化した。マレーシアにお
けるウィルス性脳炎の発生に端を発した豚肉流通の変革は、これまでの温と体(お
んとたい)流通から冷蔵肉流通へと、その形態が大きく変化することとなった。


ブラジルの牛肉輸出、通貨切り下げで競争力強化(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 11月5日発】ブラジルの牛肉輸出は、
レアル(ブラジルの通貨単位)切り下げにより海外市場での価格競争力が一層強化
され、99年は最大で25万トン(枝肉ベース)増加すると予測されている。また、
ブラジルは米国に対し、アルゼンチンと同様2万トンの輸出枠を要求中で、受け入
れられるとアルゼンチンの牛肉産業はさらに苦戦を強いられよう。

 

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