ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年8月21日号(通巻496号)




イギリス、農業政策見直しのための委員会を設置(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 8月16日発】イギリス環境・食料・農村地域省
は8月9日、現行の農業政策の見直しを行うため、3つの独立した委員会を設置する
ことを公表した。これらの委員会は定められた期間内に勧告または報告書を取りま
とめ、これを首相および大臣に提出することとなる。また、農業団体も将来に向け
た戦略計画を公表するなど、口蹄疫の大発生で打撃を受けた農業の再生へ向けた動
きが始まった。


大規模畜産への環境規制案に批判的な意見が続出(米)(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 8月16日発】今年1月12日に官報公示された
水質保全を目的とした大規模畜産経営体に対する環境対策関係規則の改正案につい
て、パブリックコメント提出が7月30日に締め切られたが、畜産関係の生産者団体な
どから、不必要な規制であり、生産者に多大なコスト負担を強いるものとの批判的
な意見が相次いだ。


フィードロット収容頭数が過去最高を記録(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 8月16日発】豪州フィードロット協会(ALFA)
は8月11日、四半期ごとに行っている全国フィードロット飼養頭数調査の結果を発
表した。これによると、総飼養頭数は2001年6月末時点69万3千頭となり、今年3月
の調査時点よりも6%増加し、過去最高であった昨年同期の67万3千頭を約3%上回
り、記録を更新した。


フィリピン、伝染病の侵入・まん延防止策を強化(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 8月16日発】フィリピン農業省は7月下旬、
牛海綿状脳症(BSE)の侵入を阻止する目的で、全ての国から肉骨粉の輸入を禁
止する省令を公布した。この措置は内外からの反発を招いているが、BSEの発生
や口蹄疫の拡大は農畜産業に大きく依存する同国経済を一層悪化させることにつな
がりかねず、同国は今後も伝染病の侵入・まん延防止に力を注ぐものとみられる。


亜国農牧庁長官、農牧展で農業競争力強化を力説(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 8月15日発】今年の第115回国際農牧
工業展は、口蹄疫の発生により、ぎりぎりまで開催の是非が議論された。結局、同
農牧展の呼び物の肉牛など偶蹄類の家畜が出展されない異例の開催となった。レグ
ナガ農牧庁長官は、恒例の演説の中で、アルゼンチンの農業は競争力をつける必要
があることを強調した。

 

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