ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年5月22日号(通巻484号)


EU委、羊、ヤギ肉に関する制度改革案を公表(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 5月17日発】EU委員会は5月16日、羊および
ヤギ肉に関するEUの制度改革案を公表した。雌羊などの飼養者に交付される奨励
金を、基準価格に対する不足払いから、過去の交付水準を基にした一定単価での直
接支払いへ変更することが最大のポイントとなっている。奨励金交付事務の簡素化
にもつながるだけに、改革案は各加盟国から好意的に受け入れられるものとみられ
ている。


USDA、環境保全における教育の重要性を指摘(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 5月16日発】米農務省(USDA)が先ごろ
公表した生産者の環境保全への取り組みに関する調査報告によれば、新たな環境保
全への取り組みについて、生産者への教育が極めて重要な役割を担っていることが
明らかとなった。環境保全に関する技術が専門化および高度化している現状を踏ま
えて、政府機関などによる技術支援、コンサルティングなどを行っていくことが、
環境保全への取り組みを推進していく上でのカギになると指摘している。


連邦政府がNLISの義務化に難色(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 5月17日発】豪州では電子耳標を用いた全国家畜
個体識別制度(NLIS)が肉用牛生産者の任意参加で開始されているが、豪州肉
牛生産者協議会(CCA)は、政府の援助を条件にこれを直ちに義務化することを
求めている。これに対し、連邦政府のトラス農相は、先日行われた豪州連邦・各州
農相会議において、その重要性を認識しながらも、生産者による自発的な導入を優
先すべきであり、直ちに義務化することについては難色を示した。


酪農振興を最重点課題に(ベトナム)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 5月17日発】ベトナムでは、4月下旬に開催
された第9回全国党大会において、今後10年間の社会・経済開発計画を含む新たな
政策方針が採択された。この新方針を受けて、農業・農村開発省(MARD)では、
酪農振興を最重点課題として小規模農家の所得向上を目指す、新たな畜産振興策を
発表した。


ブラジル南部で口蹄疫が再発(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 5月16日発】ブラジル農務省は5月8
日、国際獣疫事務局(OIE)に対し、ウルグアイとの国境に近いブラジル南部リ
オグランデドスル州の1農場で口蹄疫の発生が確認されたことを通報した。これに
よると、牛15頭に口蹄疫の感染が確認され、口蹄疫ウイルスは血清型Aと特定され
た。同州では昨年8月にも、ジョイア市などで口蹄疫の発生が確認されている。

 

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