ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年8月13日号(通巻543号)



イギリスがオーガニック食品支援のための行動計画を公表(full story)

【ブラッセル 関 将弘 8月8日発】イギリスにおけるオーガニック市場は近
年、年間30〜50%の割合で急速に拡大しているものの、食品全体における割合は
いまだ小さい状況にある。一方、オーガニック農業が環境にとって有益であるこ
とや、多くの消費者がオーガニック農産物に価値を認めていることなどから、同
国における、オーガニック食品および農業部門の持続的な発展のため、環境・食
料・農村地域省(DEFRA)は、21項目の行動計画(Action Plan)を公表し
た。

北米:2001年度の米国食肉会社ランキング(full story)

【ワシントン 道面 昭仁 8月8日発】先ごろ、米国の食肉業界誌である「ミ
ート・アンド・ポルトリー」において、食肉産業各社の2001年度販売高によるラ
ンキング(トップ50社)が発表された。これによれば、前年4位のタイソン・
フーズ社が前年2位のIBP社を買収したことにより、同社の販売額が前年度比235
%増の240億ドル(2兆9,040億円)に達し、一気に1位となった。2位以下には、
コナグラ社、エクセル社(カーギル社)などが続き、昨年度と同じ顔ぶれとなっ
ている。

食肉加工処理大手2社が合弁会社の設立を発表(full story)

【シドニー 幸田 太 8月8日発】豪州食肉加工処理業界3位のコンソリデー
ティド・ミート・グループ(CMG)社と同4位のティーズ・ブラザーズ社は7
月31日、合弁会社を設立することを発表した。同時にCMG社は、処理量が単一
工場としては、豪州2位であったレイクス・クリーク工場を閉鎖、700人の従業
員を解雇する方針を打ち出しており、地域経済に与える影響も懸念されている。

鶏肉加工品へのシフトを強めるサハ・ファーム社(full story)

【シンガポール 宮本 敏行 8月8日発】タイの大手ブロイラー総合企業のサ
ハ・ファーム社は、各社の競合が強まる中で、国内外の新たな市場でシェアを獲
得するため、需要が高まる鶏肉加工品へのシフトを強めている。しかし、タイの
主要輸出市場である欧州では、安全性の問題からタイ産鶏肉の輸入を規制する動
きも強まっており、同社は、抗生物質の代わりに薬草を使用したハーブ鶏の生産
を充実するなど、安全性の確保に一層努めたいとしている。

ブラジル、全国規模の口蹄疫撲滅計画を展開(full story)

【ブエノスアイレス 玉井 明雄 8月7日発】ブラジル農務省は、2005年まで
の口蹄疫撲滅を目指し、全国を南部、中西部、東部、北部、及び北東部の5畜産
圏に分割した口蹄疫撲滅計画を展開している。同省によると、現在、同国の口蹄
疫清浄地域の総面積は全土の約4割を占め、同地域内で飼養されている牛および
水牛の頭数は全体の約7割に相当する。また、牛および水牛の全飼養頭数に占め
るワクチン接種頭数の割合は1994年の65%から2001年には90%を超えるまでに増
加し、同期間における全国の口蹄疫発生件数は2,093件から37件へと大幅に減少し
ている。
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