ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年2月12日号(通巻518号)


食用、飼料用の中国産動物性製品を輸入停止(EU)(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 2月7日発】EU委員会は1月30日、抗生物質な
どの残留問題にかんがみ、食用または飼料用の中国産動物性製品の輸入停止を決定
した。ただし、ケーシング(腸)、海上で冷凍し最終パックされてEUへ直接陸揚
げされる海産物(甲殻類を除く)は対象外とされている。また、1月30日までに中国
から輸出された製品については、抗生物質、殺虫剤などの残留についてモニタリン
グ検査を行い、公衆衛生上問題ないとされれば、輸入が許可される。


米農務省の2003年度予算案、国土安全保障対策を強化(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 祐一郎 2月7日発】2月4日、米農務省(USDA)
の2003年度(2002年10月〜2003年9月)予算案が明らかになった。総額744億ドル
(約9兆9,800億円:1ドル=134円)の予算案の中では、昨年9月の同時テロを契
機とした国土安全保障対策の強化の一環として、動植物検疫措置や食品の安全性確
保対策を一層充実させることなどが盛り込まれているほか、次期農業法の実施に必
要な追加的財源の担保も図られている。


酪農生産動向、規模拡大の動き(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 2月7日発】豪州酪農庁(ADC)は、統計資料「Au
stralian Dairy industry in focus 2001」を公表した。それによると、豪州にお
ける2001年6月末時点での経産牛飼養頭数は、前年と比べて約110万頭増加し、228
万1千頭(対前年比105.1%)となった。酪農家1戸あたりの平均飼養頭数も192頭
(前年168頭)となり、飼養頭数、1戸当たりの規模ともに拡大していることが示
された。


鶏卵の消費拡大キャンペーンを展開(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 2月7日発】タイでは、昨年末から鶏卵生産輸
出協会が中心となって鶏卵の消費拡大キャンペーンが繰り広げられている。政府の
市場介入による近年の鶏卵価格の上昇により、鶏卵業界には明るい兆しが見え始め
てきたが、政府による余剰卵対策に加え、業界が推し進めるキャンペーンがいかに
消費者の鶏卵に対するイメージアップを図ることができるか注目される。


2002年の生乳生産、3年連続の減少見込み(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 2月6日】アルゼンチンの生乳生産量は、
施設の近代化や加工処理能力の拡大などを背景に、92年以降一貫して増加し、99年
は1,033万キロリットルに達した。しかし、乳価下落による酪農家の廃業増加に伴
い、2000年に前年比5.0%と減少に転じて以来、2001年、2002年も、それぞれ前年
比5.6%、5.1%の減少が見込まれている。こうした予測が現実のものとなれば、同
国の生乳生産量は、2000年以降3年連続で前年を下回ることになる

 

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