ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年6月18日号(通巻535号)


食肉を含んだ廃棄物の堆肥利用を再開か(イギリス)(full story)

【ブラッセル 島森 宏夫 6月13日発】イギリス環境食料農村地域省(DEFR
A)は6月7日、「堆肥化およびバイオガス産生処理による、食肉を含んだ食品廃
棄物の廃棄に関するリスク評価報告書」を公表した。この中で、一定の基準で堆肥
化された廃棄物は、農地等に散布しても、人および動物ヘ与えるリスクは、容認で
きる低レベルであると報告された。イギリスでは、食肉を含んだ食品廃棄物の農地
等への散布が禁止されているが、DEFRAでは今回の報告を受け、規制の見直し
を検討している。


ブッシュ大統領を迎えたワールド・ポーク・エクスポ(米国)(full story)

【ワシントン 渡辺 祐一郎 6月13日発】6月7日、アイオワ州デモインのワー
ルド・ポーク・エクスポの会場で行われたブッシュ大統領の演説に接する機会を得
た。約4千人の聴衆を前に大統領は、「国家安全保障のためにも、国内需要以上の
食料生産ができるのは必要なことである。供給過剰は問題だが、その場合、アイオ
ワ産の豚肉は海外市場で売ればいい。(このためには)貿易促進権限(TPA)が必
要である」などと訴え、熱気に包まれた会場からは、幾度も惜しみない拍手が送ら
れた。


干ばつが懸念される中、穀物減産を予測(豪州)(full story)

【シドニー 粂川 俊一 6月13日発】豪州では最近数ヵ月間、特に地方部で乾燥
した気候が続いており、冬穀物の作付けなどに影響が出始めている。特にクインズ
ランド州やニューサウスウェールズ州北部における乾燥状態は深刻で、これらの地
域を中心に干ばつの恐れが高まっている。乾燥気候の背景にはエルニーニョ発生が
示唆されているが、豪州農業資源経済局が発表した穀物レポートでは、今後の降雨
に期待しつつも総じて減産の見通しとなっている。


中国と畜産物輸出体制整備を協議(ミャンマー)(full story)

【シンガポール 小林 誠 6月13日発】中国雲南省第一農業部の要請を受け、ミ
ャンマー畜水省は、5月15〜21日の7日間にわたり、雲南省昆明市へ代表団を派遣
した。今回の代表団派遣は、昨年末、中国の江沢民主席がミャンマーを訪問した際
に両国が合意した貿易促進の具体化の一環として、畜産分野の貿易上問題となる動
物検疫に関する問題解決が主な目的であり、ミャンマー側ではWTO加盟に伴う中
国への畜産物輸出拡大に対する期待が高まっている。


チリで鳥インフルエンザが発生(full story)

【ブエノスアイレス 玉井 明雄 6月12日発】チリ家畜衛生当局は5月29日、国
際獣疫事務局(OIE)に対し、同国中部の第5州サン・アントニオ県の種鶏場に
おいて鳥インフルエンザ発生の疑いがある旨を通報したが、米国アイオワ州にある
OIEレファレンス研究所における検査により、低病原性の鳥インフルエンザウイ
ルス血清亜型H7N3であることが確認された。チリ農業省農牧庁(SAG)によ
ると、同国での鳥インフルエンザ発生は今回が初めてである。

 

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