ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年4月13日号(通巻621号)


欧州委、2010年までの農業見通しを公表 (full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年4月7日発】 欧州委員会は3月23日、2003年から2010年にお
ける欧州連合(EU)の農産物の需給に関する中期見通しの報告書を公表した。報告書では、@牛
肉は、消費が生産を上回る状況が継続すること A豚肉や鶏肉の生産が拡大し、EU全体の輸出可能
量が増加すること Bバターや脱脂粉乳(SMP)からチーズなどの付加価値の高い製品への生シフ
トに向けたEUにおける乳業の再編が加速すること −見通している。

鳥インフルエンザまん延防止、1,900万羽を殺処分(加)(full story)

【ワシントン駐在員 道免 昭仁  平成16年4月7日発】カナダのスペラー農相とカナダ食品検査庁
(CFIA)は4月5日、ブリティシュコロンビア州で発生している高病原性鳥インフルエンザを撲滅す
るため、同州フライザーバレーの規制区域におけるすべての養鶏場などにおける鶏等の家きんを殺
処分すると発表した。この決定は、ブリティシュコロンビア州と同州の家きん業界との協議を踏ま
えたCFIAの提言に基づくものであるとし、殺処分の対象羽数は1,900万羽に上るとしている。

連邦政府、生体家畜輸出規制の改革案を発表(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 井上 敦司 平成16年4月7日発】 連邦政府トラス農相は3月30日、今年1月
初めに生体家畜輸出問題を検討する委員会からなされた生体家畜輸出規制の見直しに関する勧告
「ケニリーレポート」を受けて、生体輸出規制の改革案を発表した。改革案の内容は、おおむね勧
告に沿ったものとなっているが、いくつかの点で重要な修正がなされている。政府による生体家畜
輸出規制の規則の制定や輸出業者に対する輸出許可権限の政府への一元化、豪州検疫検査局(AQ
IS)による検査、監視の強化などは勧告のとおり改革案に盛り込まれたが、勧告で禁止されてい
た冬季の豪州南部の港からの出荷は条件付で認められた。

熱気を帯びるアイスクリーム商戦(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員  斎藤 孝宏  平成16年4月7日発】 タイの気候は一般に、乾期(11月〜4月)
と雨季(5月〜10月)に大別されるが、その変わり目の3月〜5月にかけては暑季とも呼ばれ、4月中
旬のタイ正月(ソンクラン)を中心に1年で最も暑い時期となり、学校も長期の休暇に入る。近年、
アイスクリームの消費は10%前後の伸びを示しており、各乳業メーカーはこの時期を中心に、売上
の増加やシェアの拡大に向けてアイスクリーム商戦を活発化させている。

輸入国からの需要で活況を呈する鶏肉輸出(伯) (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成16年4月6日発】 ブラジル開発商工省貿易局(SECEX)による
と、2004年1〜2月の鶏肉輸出量(骨付きベース)は前年同期比6.8%増の34万1,522トンであったが
、輸出額は平均輸出価格の大幅な上昇により、同39.7%増の3億4,251万ドル(約366億4千万円:1
ドル=107円)となった。今年に入りアジアを中心に発生している鳥インフルエンザにより、多くの
輸入国が発生国からの鶏肉輸入を停止しており、日本など主要輸入国は、ブラジルを数少ない供給
国としていることから、今後、ブラジルの鶏肉輸出拡大が予想されている。
 

 

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