ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年6月1日号(通巻627号)


◎欧州委員会、GM作物の販売を約6年ぶりに認可(full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年5月26日発】 欧州委員会は5月19日、遺伝子組み換え
(GM)スイートコーンBt11の域内での販売を認可した。今回の決定によりEUでは1998年10月以
来、約6年ぶりにGM作物が認可された。EUではGM作物の認可再開に向け、EUのフードチェ
ーン・家畜衛生常設委員会での審査、農相理事会での議論を行ってきたが、欧州委員会の提案につ
いて加盟国によって意見が分かれていたことなどから本年4月の農相理事会でも結論が出なかった。
このようなことから、欧州委員会に最終判断が委ねられていたものである。

○生産者団体、貿易交渉に懸念を表明

◎カナダのBSE発生から1年が経過(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成16年5月26日発】 カナダのスペラー農相は5月19日、アル
バータ州でカナダ産の牛からBSEの発生が確認されてから1年が経過したとして、関係者の労を
ねぎらう声明を発表した。米国農務省は5月21日、カナダからの牛肉の輸入許可制の下で輸入が禁
止されているひき肉などが輸入されていた問題に関連し、問題の製品はすべて30カ月齢未満の牛
由来でありリスクが低いなどとする記者会見を行った。

◎豪州の飲用乳消費が増加傾向で推移(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 平成16年5月26日発】 デイリー・オーストラリア(DA)が5月
18日に発表した最新の数字によると、豪州の飲用乳消費は2003/04年度の7月から3月までの9カ
月間の累計で前年同期比2.2%増の147万キロリットルとなった。DAでは、この増加傾向が6月末
まで完全に継続した場合、2003/04年度はト−タルの消費量で196万キロリットル台、1人当たりの
消費量で97.9リットルと予想しており、近年の落ち込んでいた飲用乳の消費傾向を覆すものと分析
している。

○豪州、豚肉製品の輸入規制緩和決定で業界団体が訴訟へ

◎2003年の生乳生産量は10%の伸び(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏  平成16年5月26日発】 タイ農業協同組合省畜産開発局(DLD)
は、このほど2003年の酪農乳業の概要を発表した。これによると、生乳生産量は前年を10%上回
った。2003年7月、11月には口蹄疫(FMD)の発生によって一部の乳牛が影響を受けたが、農家の
衛生条件の改善も進みつつあるとされている。今後も引き続き農家の衛生指導を強化するとしてい
る。なお、生乳生産が伸びる一方で生乳の需給バランスの崩れが生じており、当局は生産対策とと
もに消費対策も進めるとしている。

◎ドゥルセデレチェ輸出促進計画を推進(亜)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成16年5月26日発】 アルゼンチン輸出振興財団(ExportAR)
では、ドゥルセデレチェ(牛乳を煮詰めたもの)に関して海外における市場拡大を目的とした調
査を実施し、2004年は検討結果に基づいたプロモーション活動として、海外でのフェアや商業ミ
ッションの派遣、在外大使館での文化イベントなどが幅広く実施される予定となっている。

○アルゼンチン、ステータス変更申請を延期




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