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週報「海外駐在員情報」

平成16年3月9日号（通巻616号）

仏、米国の仏産食肉加工品輸入停止措置に遺憾を表明(full story)

◎　ＥＵ、米国からの輸入品に制裁関税を適用

【ブリュッセル駐在員　山﨑　良人　平成16年３月３日発】フランス農業省は２月24日、米
国がフランス産食肉加工品（豚肉加工品、フォアグラなど）の輸入を一時停止する措置を発
表したことについて、遺憾のコメントを発表した。米国衛生当局は本年１月15日から２月５
日までの間、フランスの11社の食肉加工品会社などについて、食品の衛生管理体制などにつ
いて検査を行った結果、危害分析重要管理点監視方式（ＨＡＣＣＰ）の基準に適合しないこ
とが明らかとなったことから、フランス産食肉加工品の輸入を一時停止する措置を発表して
いた。

米国ブッシュ政権2003年貿易白書を議会に提出(full story)

◎　モロッコ自由貿易協定交渉合意に至る

【ワシントン駐在員　犬飼　史郎　平成16年３月３日発】 米国通商代表部(ＵＳＴＲ)は３
月１日、ブッシュ政権が議会に提出した2003年貿易白書を公表した。同白書では、ブッシュ
政権による2003年における成果や2004年における貿易上の課題などが概説されている。わが
国の畜産関係では、2003年８月１日より発動された冷蔵牛肉の関税の緊急措置について、日
本の国内生産者を保護するとの観点からは発動の必要はなかったとし、今後も関税の緊急措
置が適切に是正されるまで措置を撤回し通常の関税水準とすることを求めていくとした。

豪州、豚肉製品の輸入規制緩和方針に業界が反発(full story)

【シドニー駐在員　粂川　俊一　平成16年３月４日発】豪州連邦政府農漁林業省下で輸入
リスク分析を実施するバイオセキュリティー・オーストラリア(ＢＡ)は２月19日、豚肉製
品輸入に関するリスク分析の最終報告を発表した。昨年８月に発表された草案通り輸出国
の家畜疾病の清浄状況に応じて、実質的には加工・調理済みや骨抜き製品などに限り輸入
を認可する内容である。この報告に対して豚肉業界は、重大な家畜疾病の侵入や輸入増加
の可能性に対する懸念を表明し反発している。業界の懸念に配慮してか、トラス農相は同
日、輸入増加に伴う業界への経済的な影響を調査すると発表した。

2004年農業・農村開発計画を公表（ベトナム）(full story)

【シンガポール駐在員　木田　秀一郎　平成16年３月３日発】ベトナム農業･農村開発省
は、2004年の農業・農村開発計画および2004年から2005年の達成目標について発表した。
また同省により公表された1990年以降の畜産分野の開発状況によると、重点開発政策を掲
げる酪農・乳業分野での発展がめざましい。また、近年の経済成長の影響で食肉全体の好
調な伸びがみられる。一方、鳥インフルエンザの撲滅対策のため同国では現在大都市での
家きんの売買が禁止されており、牛肉や豚肉など他の食肉への代替需要が生じている。

アルゼンチン、2003年は生鮮牛肉の輸出が好調(full story)

【ﾌﾞｴﾉｽｱｲﾚｽ駐在員　犬塚　明伸　平成16年３月２日発】アルゼンチン牛肉輸出業者連
合（ABC）は、2003年における牛肉の需給動向を総括するレポートを２月13日に公表し
た。
  当レポートによれば、2001年３月に発生が確認された口蹄疫のため食肉パッカーの産
業活動は抑制されてきたが、2003年のと畜頭数は1,233万頭と前年比7.2％増となった。
  また2003年の輸出量（枝肉換算ベース）は前年比13％増の40万トン弱、輸出額は同32
％増の６億3,300万ドル（約690億1,800万円）に達すると見込まれ、これは主に生鮮肉
(ＥＵ向け高級牛肉であるヒルトン枠を除く）の輸出量(製品ベース)が前年比44％増の15
万5,300トン、輸出額が同93％の２億8,100万ドル（約306億3,800万円）と好調だったこ
とによるものである。

週報「海外駐在員情報」

平成16年3月9日号（通巻616号）

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