ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年5月18日号(通巻625号)


EU、WTO交渉に向けWTO加盟国へ書簡を送付(full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年5月12日発】 欧州委員会のラミー委員(通商政策担当)
とフィシュラー委員(農業および農村開発・漁業担当)は5月9日、現在行われている世界貿易機関
(WTO)交渉にはずみをつけるため、全WTO加盟国に、EUはすべての輸出補助金を撤廃する用
意があることなどを内容とする書簡を送付した。この書簡において、輸出補助金の撤廃は、すべての
形態の輸出競争措置について各国が同様の措置を採ることなどが必要であるとしている。

米国内で初のBSE発生(その9)(full story)

◎ 米政府、肉牛生産者団体の提訴を受け、カナダからの牛肉の輸入条件緩和を停止

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 平成16年5月12日発】 米国農務省(USDA)食品安全局(FSIS)
と動植物検査局(APHIS)は5月3日、4月27日にテキサス州サンアンジェロの食肉処理場で中枢神経
系の症状が疑われる牛がBSE検査を行われずにレンダリング処理されたことについて、調査を行って
いると発表した。今回の件を踏まえFSISとAPHISは同月5日、と畜前の生体検査において中枢神経症
状などを疑う牛が発見された場合速やかに適切な検査を行うことなどに関する指示文書を発した。
食品医薬品局(FDA)では、レンダリング処理された当該牛は肉骨粉に製造され、製造施設に保管さ
れているとしている。

豪州のフィードロット飼養頭数は微増(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 平成16年5月12日発】 豪州フィードロット協会(ALFA)は5
月10日、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)との共同調査による四半期ごとの全国フィードロッ
ト飼養頭数調査の結果を発表した。これによれば、総飼養頭数は2004年3月末時点で67万頭と、放
牧の最適期の終わりを迎えた季節的な導入増加と米国のBSE問題の影響による日本や韓国向けの
出荷増加のプラスマイナス要因を反映して前回調査(12月末時点)から2%増加した。

上昇した鶏卵と豚肉価格(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成16年5月14日発】1月に発生が確認されたタイの高病原
性鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ)は5月14日終息宣言が行われた。このような中、事態は
沈静化しており鶏肉と鶏卵の需要も戻りつつある。特に鶏卵については消費者の安心感が増したこ
とと殺処分による採卵鶏の減少で、このところ価格が急激に上昇している。また、豚肉も鶏肉の代
替需要と飼料価格の上昇などで高値となっている。同国では物価全体も上昇しており、政府が対応
に乗り出すとともに畜産関係団体は飼料原料の輸入枠の拡大と関税の減免措置などを求めている。

種鶏・ふ化業者登録制度が稼動(亜)(full story)

◎ 牛枝肉格付制度を制定(ブラジル)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成16年5月12日発】アルゼンチン農牧水産食糧庁(SAGPyA)は
養鶏部門の業務として、種鶏およびふ化業者登録制度(RENAVI)を推進している。この登録制度は
鶏群に関して統計上、経済上の観点から必要とされるデータの収集を目的としており、収集された
情報により、養鶏部門の短期・中期見通しを立てるための最新データの更新が可能となる。

 

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