ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年11月9日号(通巻649号)


◎EUの2005年家畜疾病対策予算は、BSE対策をさらに強化 (full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年11月4日発】欧州委員会は10月15日、伝達性海綿状脳症(TS
E)や、その他の家畜および人間の健康に影響のある家畜疾病に取り組むための2005年の家畜疾病
対策予算を承認した。その予算総額は約1億8,800万ユーロ(約256億円、1ユーロ=136円)であり、
2004年予算に比べ、約4,100万ユーロ(約56億円)の増額となっている。特に、牛海綿状脳症(BS
E)のモニタリングおよび撲滅対策予算、スクレーピーの撲滅対策予算をそれぞれ大幅に増額して
いる。

○遺伝子組み換えトウモロコシの食品利用を承認


◎FDA、未殺菌牛乳の飲用者に対し注意喚起 (full story)

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 平成16年11月3日発】米国食品医薬品局(FDA)は先ごろ、未殺菌
牛乳の飲用者に対し、食中毒の危険性などについて注意を喚起する特集記事をFDA刊行の「コン
シューマーマガジン」に掲載した。FDAでは、未殺菌牛乳の飲用により年間数百人の食中毒患者
が発生しているとし、未殺菌牛乳が健康的で一般乳に比べ風味があるという一部の消費者の認識は
誤ったものであると述べるとともに、未殺菌牛乳を飲むことは、健康に対するロシアンルーレット
を行っているようなものであるとしている。

◎フィードロット飼養頭数、過去最高を記録(豪州) (full story)

【シドニー駐在員 横田 徹 平成16年11月4日発】豪州フィードロット協会(ALFA)は10月
25日、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)との共同調査による四半期ごとの全国フィードロット
飼養頭数調査の結果を発表した。これによると、総飼養頭数は2004年9月末時点で75万9千頭と4
期連続の増加となり、前回調査(2004年6月末時点)から7%近く上昇して、過去最高の飼養頭数
を記録した。

○NZフォンテラ、豪州乳業の買収を提案

◎進行するNZとのEPA交渉(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏  平成16年11月2日発】 タイは、日本を含む各国と経済連携協定
(EPA)を進めているが、中でもNZとの交渉は、7月にEPAを締結した豪州との例になら
って進められている。これに対して、EPAにより大きな影響を受けると反対する酪農団体があ
る一方、これらの酪農先進国とのEPAの締結を、投資や技術移転などのチャンスととらえてい
る酪農団体もある。このような中、農業協同組合省は、粉乳工場を建設することによって余乳対
策を実施し、生乳需給の安定化と乳製品輸入の削減を図ろうとしている。


◎2004/05年度の主要穀物生産状況調査を発表(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 平成16年11月1日発】10月27日ロドリゲス農相は、ブラジル国家
食糧供給公社(CONAB)が10月上旬に、主要生産地帯において行った2004/05年度主要穀物生
産状況に関する第1回調査結果を発表した。調査結果によると 2004/05年度の作付面積は前年度
の4,755万ヘクタールを0.8〜2.2%上回る4,793〜4,861万へクタール、生産量は前年度の1億1,925
万トンを8.1〜9.8%上回る1億2,888万〜1億3,090万トンと見込まれる。


元のページへ戻る