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◎欧州委、ブロイラーに係る動物福祉に関する指令案を公表 (full story) 【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成17年6月8日発】欧州委員会は6月1日、「食肉生産のために飼養される鶏 の保護のための最低条件を定める理事会指令(案)」を公表した。これによれば、飼養者は、ブロイラーの飼 養密度を1平方メートル当たり生体30キログラム以下としなければならないとしている。一方、EUにおける 動物福祉に関する団体である「動物福祉のためのユーログループ(Eurogroup for Animal Welfare)」は、今 回の案の内容は現在行われている飼養管理の内容を反映したものに過ぎず、ブロイラーの福祉向上のためには 全く不十分であるとしている。
◎USDA、BSEに関する円卓会議を開催 (full story)【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成17年6月9日発】米国農務省(USDA)は6月9日、ミネソタ州立大学内 でBSEに関する円卓会議を開催した。同会議では、カナダからの牛生体・牛肉製品の輸入再開問題について 賛成派および反対派双方にそれぞれの意見を述べる機会が与えられた。
◎2005/06年度の冬穀物生産量、大幅減少予測(豪州)(full story)【シドニー駐在員 井上 敦司 平成17年6月8日発】 豪州農業資源経済局(ABARE)は6月7日、四半 期ごとに発表している最新の穀物生産予測を発表した。これによると、05/06年度の小麦や大麦などの冬穀物 の生産量は、西オーストラリア(WA)州を除く他の州で干ばつの影響による大幅な減少が見込まれ、前年度 比で17%減の2,610万トンと予測している。一方、夏穀物については、干ばつの影響でソルガムや米の生産量 が減少するものの、全体としては前年度並みとなるとみている。
◎長期化する鳥インフルエンザ(ベトナム)(full story)【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成17年6月9日発】ベトナムでは2003年の末に鳥インフルエンザが発生し、 2004年の3月末に政府は制圧宣言を行った。しかしながら、同年7月には再び発生が確認され、2005年4月 末にも小規模ながら発生が確認されている。人的な被害も継続しており、政府は、人口集中地域での家きん 飼養を禁止する都市を拡大するほか、ワクチンの強制接種などを計画している。
◎アルゼンチン食品表示マークを創設 (full story)【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成17年6月8日発】アルゼンチン農牧水産食糧庁(SAGPyA)は5月 19日、国内で生産、製造される食品について品質の向上、市場における位置付けの確立、製品の生産、製造 、加工段階における差別化などを図るため、決議第392/05号により「自然の選択、アルゼンチン食品」とそ の英語版の表示マークおよび「アルゼンチン食品賞」を創設することを公表した。