週報「海外駐在員情報」

平成18年10月3日号（通巻738号）

◎欧州委、ブルガリア、ルーマニアの2007年１月の加盟を認める報告書を発表 (full story)                                                                       (full story)

【ﾌﾞﾘｭｯｾﾙ駐在員　山﨑 良人 平成18年９月27日発】 欧州委員会は９月26日、ブルガリアとルーマニアのＥ
Ｕ加盟に向けた準備状況に関する最終の包括的監視レポートを発表した。これによると、両国の2007年１月
１日の加盟に向けた準備は整っているものの、まだ司法制度改革、不正・組織犯罪に対する取り組み、農業
分野での資金管理、食品安全などに関して懸案事項があることを挙げている。

◎米国農務省、事業者による鳥インフルエンザの自主検査を推進 (full story)

【ﾜｼﾝﾄﾝ駐在員　郷 達也 平成18年９月27日発】 米国農務省（ＵＳＤＡ）は９月22日、州政府が作成した行
動計画に沿って自主的に鳥インフルエンザのサーベイランスを行う家きん事業者に対し、Ｈ５型またはＨ７
型の鳥インフルエンザが発生した際の清浄化に必要な経費を100％補償するよう、全国家きん改善事業を拡
充する暫定規則を公表した。ＵＳＤＡは、国内におけるＨ５型およびＨ７型の低病原性鳥インフルエンザの
発生を確実に捕捉して撲滅するためには、州政府による行動計画の順守と事業者への補償規定が必要である
としている。

◎2006/07年度の牛肉･乳製品価格、前年度を下回る見込み(豪州) (full story) 【シドニー駐在員　井田俊二平成18年９月28日発】豪州農業資源経済局（ＡＢＡＲＥ）は、９月25日、 2006/07年度における第一次産品の需給予測の最新版を公表した。牛肉については、生産量が増加する一方、輸出需要が減少することから、肉牛市場取引価格および牛肉輸出価格とも前年度を下回ると予測している。また、乳製品については、生乳生産量が増加する一方、乳製品の国際需給が緩和することから、生乳農家販売価格および乳製品輸出価格とも前年度を下回ると予測している。

◎原油高などで酪農家戸数が15％減少（タイ）(full story)

【ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ駐在員　斎藤 孝宏 平成18年９月28日発】タイ農業協同組合省（ＭＯＡＣ）によれば、生産コス
トの上昇により乳牛を手放す酪農家が増加しており、その数は全体の15％に当たる３千戸に上っているとし
ている。これは、原油価格が高騰し、酪農家の飼料生産費や輸送費が上昇している一方、生乳の販売価格が
98年以来１キログラム当たり12.5バーツ（39円：１バーツ＝3.1円）に据え置かれたままであるためとされて
いる。政府は、将来の乳製品輸入の自由化を控え、生乳の低コスト生産を研究するとし、また６月には余乳
などの対策として粉乳工場の建設を閣議決定している。

◎ブラジル、ＲＳ州における自家増殖ＧＭ大豆の作付け許可を延長 (full story)

【ﾌﾞｴﾉｽｱｲﾚｽ駐在員　松本 隆志　平成18年９月27日発】ブラジル政府は、昨年に引き続き、リオグランデド
スル州における自家増殖ＧＭ大豆を用いた作付け許可を延長した。また、自家増殖ＧＭ大豆と証明大豆との
交換の促進、近隣国からの非正規大豆の不正輸入の監視を発表した。これらにより、自家増殖ＧＭ大豆が回
収され、証明大豆の作付けが拡大することを期待しており、ゲデス農相は「今年度作付けに自家増殖ＧＭ大
豆を使用することを認めたが、これ以上の延長はない」と述べている。

週報「海外駐在員情報」

平成18年10月3日号（通巻738号）

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