週報「海外駐在員情報」


平成19年6月12日号(通巻770号)


◎欧州委、肉骨粉の科学的分析の確立のための研究の実施を公表(full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 小林 奈穂美  平成19年6月6日発】欧州委員会は6月1日、動物由来の肉骨粉について、
その原料となる動物の種類を特定することのできる科学的なたんぱく質の分析方法の確立のための研究を実
施することを公表した。この研究の経費は170万ユーロ(2億8,200万円)とされている。この研究は、2005
年7月に承認されたTSE(伝達性海綿状脳症)対策の指針(Roadmap)に則って実施するものであるとして
いる。  

◎米下院で次期農業法案における酪農・畜産関連規定を審議(full story)

【ワシントン駐在員 郷 達也 平成19年6月6日発】本年9月末に2002年農業法の失効を控え、米国下院では5
月下旬から次期農業法案についての審議が始まっている。5月24日に開催された下院農業委員会畜産物小委
員会では、酪農および畜産政策に関する法案審議が行われ、乳製品の価格支持制度の運用改善や、連邦ミル
クマーケティングオーダー(FMMO)の改定手続きの迅速化などを次期農業法案に盛り込むことが承認さ
れた。            

◎2006年の食肉加工業者、トップ25を発表(豪州)(full story)                                
 
【シドニー駐在員  横田 徹 平成19年6月7日発】豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)はこのほど、2006
年の食肉(牛肉・羊肉)加工業者(Red Meat Value Adding Companies)上位25社を発表した。このランキン
グは、加工製品生産の原料として用いた食肉使用量に基づき算出され、加工度の高い食肉製品、いわゆる食
肉以外の原材料を加えたものや調理済みに近いものなど付加価値の高い製品の生産状況を把握するものとし
て、2001年から実施されている。

◎10年ぶりに乳価を改定(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員  斎藤 孝宏 平成19年6月7日発】タイ政府は4月中旬、1リットル当たり1.25バーツの生
乳生産者販売価格の値上げを認め、4月1日からさかのぼって適用することを決定した。生乳生産者販売価
格は、97年に農業協同組合省(MOAC)農業経済事務所により、基準価格1リットル当たり12.5バーツに
決定されて以来、これまで変更されなかった。近年、飼料原料価格の上昇や原油高などの生産コストの上昇
は、生産者の経営を圧迫しており、生産者側は1リットル当たり2バーツの引き上げを要求していた。  
          

◎GMトウモロコシ2系統の栽培を禁止(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 松本 隆志 平成19年6月5日発】4月下旬以降、アルゼンチンでは晴天が続いている
ことから、トウモロコシ収穫は遅れを取り戻している。またトウモロコシ輸出については、再び輸出登録
が停止されたことから、2007年産トウモロコシ輸出量は1,369万トンと見込まれる。         
  一方、今後ともEU向け輸出を維持するため、EUにおける規制強化を踏まえ、これまで栽培を認めて
きたGMトウモロコシのうち2系統について今年度からの栽培を禁止した。   


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