週報「海外駐在員情報」


平成19年9月25日号(通巻784号)


◎欧州委、2007〜13年の共同動物衛生政策に関する案に合意 (full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 小林 奈穂美 平成19年9月19日発】欧州委員会は9月19日、2007〜13年の共同動物衛生
政策(Community Animal Health Policy:CAHP)に関する案に合意した。これは動物衛生に関する問
題を未然に防ぐため、「治療より予防を」を掲げ、家畜疾病の発生の減少、疾病発生時の影響を最小限に
するための予防対策などに重点的に取り組むものとなっており、今後の動物衛生対策の枠組みとなってい
る。    

◎米国農務省、カナダ産生体牛の輸入可能月齢を引き上げ (full story)

【ワシントン駐在員 郷 達也  平成19年9月14日発】米国農務省動植物検疫局(USDA/APHIS)は9月
14日、カナダ産の生体牛や牛肉の輸入を30カ月齢未満のものに限定していたBSE規則を改正し、生体牛
の輸入については月齢要件を99年3月以降生まれに引き上げるとともに、牛肉については輸入月齢制限を
撤廃することを公表した。この最終規則は同月18日付けの官報で公表され、11月19日から施行される。し
かし、初妊牛の輸入増加の影響を受ける酪農家団体などからは、その実施を警戒する声が上がっている。

◎2007/08年度の冬穀物生産見通し、大幅な下方修正(豪州)(full story)                                
 
【シドニー駐在員 横田 徹 平成19年9月19日発】豪州農業資源経済局(ABARE)は9月18日、2007/08
年度(7〜6月)穀物生産見通しについて最新の予測数値を発表し、総生産量を2,559万トンと前回6月発
表時の3,701万トンから大きく下方修正した。また、今回の修正見通しを受けて、牛肉生産などに大きくか
かわる飼料価格は引き続き上昇との見方も出始めている。

◎農場畜産の推進のための提言(ベトナム) (full story)

【シンガポール駐在員 佐々木 勝憲 平成19年9月20日発】ベトナム農業農村開発省は、「農業部門のアクシ
ョンプラン2007」を取りまとめた。この中で、農場での畜産の現状を分析するとともに、その推進が農業
部門の効率化につながるとし、そのための提言を行っている。                                                        
  その中で、畜産の集約化のための投資の成功例を紹介するともに、畜種別の生産単位当たりの収益の目
安を記述し、更なる農場畜産の推進のために、融資制度の拡充、飼養管理技術の改善、環境問題や疾病の
コントロールなどが必要としている。        

◎チリ、オーガニック生産に関する規定を制定  (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成19年9月19日発】チリ農業省は8月27日、オーガニック製品の国家
認証制度を創設した法律第20089号(2006年1月17日付け)の実施細則を定めた政令第17号を官報に公布
した。同政令はチリにおけるオーガニックや生物学的、生態学的必要条件を満たした製品の生産、加工、
表示および販売に関する要件を制定することを目的としている。また、有機認定機関や小規模オーガニッ
ク農業者の登録および公式ロゴ使用の義務付けに関する規則も盛り込まれている。 

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