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トウモロコシ、小麦の輸出税を引き下げ(アルゼンチン)

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トウモロコシや小麦の生産に優位性を与えることが狙い

 アルゼンチン政府は、トウモロコシの輸出税を引き下げることを定めた生産省および経済財政省共同決議27/2008号および29/2008号(2008年12月22日付け)と、小麦の輸出税を引き下げることを定めた生産省および経済財政省共同決議26/2008号および28/2008号(2008年12月22日付け)を公布した。

 同決議によると、トウモロコシや小麦の生産意欲の向上を図るため輸出税を引き下げ、トウモロコシ20%(これまでは25%)、小麦23%(同28%)に改めるとしている。

油糧種子については対象外であることに関係者は落胆

 しかしながら、農業関係者の反応を見ると、大豆とヒマワリが対象外であったことから、むしろ落胆している。
 これは、12月4日にフェルナンデス大統領が発表した金融危機対策の中で、トウモロコシと小麦の輸出税引き下げについて言及したこと、その後には、当局は大豆とヒマワリの輸出税引き下げも検討中であることを伝える報道も見られたことから、油糧種子についても同様の措置がとられることを期待したためである。

 アルゼンチン農業連合会(FAA)のブッシ会長は「トウモロコシと小麦は少量の輸出しか行われておらず、これらの措置によって農業経営は改善されない。」と述べている。なお現時点では、2008年5月29日に、穀物・油糧種子の輸出許可証の発行は、国家農牧取引監督機構(ONCCA)が算出した輸出許可量に基づき行われることとなり、トウモロコシと小麦の輸出許可証の発行は停止していると伝えられている。
(http://lin.alic.go.jp/alic/week/2008/ar/ar20081014.htm

大豆の輸出税引き下げは当面ない見込み

 2008/09年度のトウモロコシ生産については、は種期の降雨不足、肥料価格の上昇の影響により減少し、同年度の小麦生産についても、農業ストによる物流の停滞、は種期の降雨不足、肥料価格の上昇、豪州での生産回復などの影響により減少するとみられている。このため、大豆生産の拡大傾向は今年度も継続すると見込まれている。(http://lin.alic.go.jp/alic/week/2008/ar/ar20080908.htm

 これまでの政府の対応を踏まえると、インフレ抑制の観点から、国内需要の高いトウモロコシや小麦の生産を優先するためには、輸出仕向け割合が高い大豆の生産を抑制する必要があると考えているとみられる。また、輸出税引き下げは税収にも影響することも踏まえると、大豆の輸出税の引き下げは当面ないと見込まれる。
(表)作物の生産状況
【松本 隆志 平成20年12月24日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 調査課 (担当:藤原)
Tel:03-3583-9805



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