しかしながら、農業関係者の反応を見ると、大豆とヒマワリが対象外であったことから、むしろ落胆している。
これは、12月4日にフェルナンデス大統領が発表した金融危機対策の中で、トウモロコシと小麦の輸出税引き下げについて言及したこと、その後には、当局は大豆とヒマワリの輸出税引き下げも検討中であることを伝える報道も見られたことから、油糧種子についても同様の措置がとられることを期待したためである。
アルゼンチン農業連合会(FAA)のブッシ会長は「トウモロコシと小麦は少量の輸出しか行われておらず、これらの措置によって農業経営は改善されない。」と述べている。なお現時点では、2008年5月29日に、穀物・油糧種子の輸出許可証の発行は、国家農牧取引監督機構(ONCCA)が算出した輸出許可量に基づき行われることとなり、トウモロコシと小麦の輸出許可証の発行は停止していると伝えられている。
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http://lin.alic.go.jp/alic/week/2008/ar/ar20081014.htm)