1月の需給動向

調査情報部調査情報第一課

国内の主要畜産物の短期需給動向を毎月トレースします
・原データは、巻末の参考資料を参照してください。
・()内の数値は、対前年増減率です。

  • ◇牛肉 輸入量、5カ月連続で前年同月を上回る

     1月の牛肉輸入量(部分肉ベース)は、38,761トン(12.0%)となり、5カ月連続で前年同月を上回った。国別に見ると、豪州産の輸入量が前年をかなり大きく上回る33,762トン(14.0%)となっており、特に冷凍品は前年同月を15.8%上回る20,441トンとなった。一方、ニュージーランド産は2,397トンと大幅に増加した前年を32.2%減と大幅に下回り、前々年並みとなった。
  • ◇豚 肉 暖冬気味で豚の成育良好

     1月の豚肉生産量は、75,496トン(2.6%)と2カ月連続で前年同月を上回って推移した。これは1頭当りの平均枝肉重量の増加が関係しており、特に18年12月のと畜頭数は前年同月を0.2%下回っているものの平均枝肉重量は、前年同月を1.2%増加していた。1月の平均枝肉重量は、78.4キログラム(0.7%)となり9月以降5カ月連続で前年同月を上回って推移している。これまで枝肉重量が78キログラムを超えることはまれで、東京市場などによると暖冬気味で豚の成育状態がよく、出荷が早まる傾向もあるといわれている。
  • ◇鶏 肉 鶏肉推定期末在庫、23カ月ぶりに前年同月を下回る

     1月の鶏肉推定期末在庫量は129,058トンとなり前年同月を4.3%下回った。17、18年の鶏肉の推定期末在庫量は比較的高水準に推移していたが、ほぼ2年ぶりに前年同月を下回った。在庫内訳は輸入品が101,996トン(▲8.9%)、国産品が27,062トン(18.1%)で輸入品在庫の減少が顕著であった。
  • ◇鶏 卵 18年の鶏卵生産量、3年ぶりに前年を上回る

     鶏卵流通統計によると18年の鶏卵生産量は2,496,648トンとなり前年の生産量を1,500トン上回り、3年ぶりに前年を上回った。
     18年の生産量は、上期(1−6月)に1,233,178トン(0.2%)、下期(7−12月)に1,263,470トン(1.0%)となり下期を中心に生産量が増加した。
  • ◇飼 料 1月の飼料用トウモロコシの輸入量、前年同月を5.1%下回る

     1月の飼料用トウモロコシの輸入量は、843,859トン(▲5.1%)となり、3カ月連続で前年同月を下回った。主要輸入相手国の米国からの輸入量は、昨年1月以降ほとんどの月で前年同月をかなり大きく下回って推移しており、1月は768,521トン(▲9.7%)となった。一方、中国からは75,338トン(129.7%)が輸入され2カ月連続で前年同月を大幅に上回ったが、18年4月〜19年1月の累計で見ると246,371トン(▲54.1%)と前年同月を大幅に下回って推移している。



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