需給動向 国内 |
輸入量、円安により大幅に減少財務省「貿易統計」によると、平成25年1月の牛肉輸入量(部分肉ベース)は3万4443トン(前年同月比7.3%減)とかなりの程度減少した。この結果、11月(同14.7%減)、12月(同20.0%減)と3カ月連続して輸入量が減少したことにより、輸入牛肉供給量が急減することとなった。国別で見ると、米国産の1月の輸入量は、3カ月連続して前年同月を下回る7,846トン(同0.6%減)となり、3カ月平均では同12.8%減とかなり大きく減少した。特に冷凍品については、3カ月平均で同21.0%減と大幅な減少をみせている。この要因としては、急激に円安傾向で推移した為替レートの影響が最も大きいと考えられる。 為替レートは昨年12月以降、3カ月間という短期間で10円程度の円安ドル高となり、輸入価格は単純計算でも10%程度上昇したこととなる。 このため、商社、卸売業者は輸入量を増加させることが難しい状況となり、さらに、国際的な穀物価格高騰に伴う現地相場高、輸入牛肉の月齢制限緩和による24年内の輸入手控えなどが加わったため、輸入量減少に拍車がかかったものと思われる(図1)。 この要因も、米国産と同様、為替レートの影響が大きいと考えられる。さらに、現地相場高、中国や米国など他国との競合により、日本向け輸出量が減少したことも少なからず影響したと思われる(図2)。 供給不足により、仲間相場上昇 輸入牛肉の卸売価格(仲間相場)は、輸入量減少に伴う供給不足、円安傾向の為替レートなどの影響により、一部の部位を除き、上昇基調で推移している。 |
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