ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年5月13日号(通巻289号)


EUの豚コレラ問題をめぐる状況(続報)(full story)

【ブラッセル駐在員 東郷 行雄 5月7日発】 今年に入り、ドイツ、オランダで
発生した豚コレラは、ドイツでは下火になっているもののオランダでは依然EUに
よる介入買い上げが増加しており、さらに4月中旬にはスペインでも新たな豚コレ
ラの発生が確認されるなど、EUの豚肉市場は域内の供給不足も懸念される状況に
なっている。

米国、BSEに係る規制対象飼料を拡大(full story) 【デンバー駐在員 本郷 秀毅 5月7日発】 米国食品医薬品局(FDA)は、 先般、反すう動物用の動物性たんぱく質飼料について、これまでに提案していた規 制内容を拡大し、ほとんどのほ乳類の組織由来のたんぱく質を規制対象とする提案 を行った。他方、伝染性海綿状脳症諮問委員会はFDAに対し、ゼラチンと牛海綿 状脳症(BSE)との関係の可能性について、再検討を行うよう勧告した。
遺伝子組み換えの表示問題で揺れる豪州食品業界(full story) 【シドニー駐在員 鈴木 稔 5月8日発】 世界的に遺伝子組み替え食品の表示 問題が大きな議論となっている中で、豪州食品加工業界は表示に反対する立場にあ るが、先ごろ、小規模の健康食品メーカーが発表した「未使用」表示を行う計画に 対し、食品加工業界の中央団体が計画を再考するよう説得に動くなど、内部に足並 みの乱れも見られる。
伸び悩むマレーシアのブロイラー産業(full story) 【シンガポール駐在員 山田 理 5月8日発】 所得の向上による鶏肉消費の拡 大を受けて、毎年10%以上の高い伸び率で急速に拡大してきたマレーシアの鶏肉 生産であるが、94年以降、5%前後の伸びに留まっている。同国の鶏肉消費は、 既に高い水準となっており、主要な輸出先であるシンガポールにおいても、鶏肉の 消費は伸び悩んでいる。政府の援助を受けることなく、順調に発展してきたマレー シアのブロイラー産業であるが、近年、やや陰りが見え始めている。
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