ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年9月30日号(通巻309号)


EU−米国間の畜産物貿易問題(full story)

【ブラッセル駐在員 池田 一樹 9月25日発】食品の衛生や安全性の問題に
起因するEU−米国間の畜産物の貿易問題が目立ってきている。世界貿易機関
(WTO)で紛争処理中のホルモン牛肉のEUへの輸入禁止措置やEU産鶏肉
の米国への輸入禁止措置に加え、最近では牛脂や牛脂関連製品のEU向け輸出
をめぐって対立が深刻化する様相を呈している。


環境問題に直面するノースカロライナ州の養豚(full story) 【デンバー駐在員 藤野 哲也 9月25日発】 ノースカロライナ州の養豚産 業は、垂直統合により目覚ましい発展を遂げてきた。しかし、95年に起きたラ グーンの決壊によるふん尿流出事故を契機に、州民の環境問題への関心が一気に 高まり、今般、同州において豚舎等建設の2年間中止を含む厳しい環境法が成立 した。
豪州の鶏肉輸入禁止が広げる波紋(full story) 【シドニー駐在員 鈴木 稔 9月24日発】 豪州は、検疫上の理由から鶏肉の輸 入を禁止しているが、先頃、以前より輸入解禁を求めてきたタイ政府の高官が、 豪州側の緩慢な対応にしびれを切らし、「報復」として豪州産食肉・乳製品の輸 入ボイコットを示唆したことから、これは豪州畜産業界全体を巻き込んだ問題へ と発展してきた。
マレーシア、為替相場下落の影響で鶏肉価格急上昇(full story) 【シンガポール駐在員 山田 理 9月25日発】 マレーシアでは、為替相場 急落により、鶏肉の生産コストに大きく影響する飼料価格が上昇している。この ため、政府は、鶏肉の販売上限価格の大幅な引き上げを決めた。為替相場下落の 影響は各方面に波及しているが、一般市民の生活にも徐々に影響が出始めている。
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