ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成10年11月25日号(通巻365号)


フランスで豚生産者が市況回復を求めて抗議運動(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 11月19日発】現在のEUにおける豚肉価格は、
過剰生産等の影響で需給が緩和し大幅に下落しているが、こうした中、フランスでは
11月に豚肉市況の回復を求めて大規模な生産者の抗議運動が行われた。フランス政
府では、9月の対策に続き11月に追加措置を打ち出した。


米、EUとのバナナ紛争に対し報復関税を提示(full story)

【デンバー駐在員 藤野 哲也 11月19日発】米通商代表部(USTR)は11月
10日、EUがバナナに関する世界貿易機関(WTO)裁定を履行しなかった場合には、
EU産農産物などに100%の報復関税を課すとの制裁案を提示した。今後の牛肉の肥
育ホルモン問題にも影響を与えることから、牛肉業界はその成り行きを注目している。


経費削減や作目多様化を図る豪州肉牛経営(full story)

【シドニー駐在員 藤島 博康 11月19日発】豪州農業資源経済局(ABARE)
が先ごろ発表した肉牛業界動向調査報告書によると、肉用牛販売を収入の中心とする経
営では、ここ数年の肉牛価格低迷による収入減への防衛策として、経費の削減や、穀物
栽培や羊飼養など作目の多様化を図る傾向にあるようだ。


香港へ試験輸出されるマレーシアの豚肉(full story)

【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 11月19日発】最近のマレーシアにおける豚
の農家販売価格は、唯一の輸出先であるシンガポールの経済停滞などにより、同国へ
の輸出頭数が減少し、国内への出荷頭数が増加したために下落している。この対策と
して、マレーシアでは、香港を第2の輸出市場として豚肉の試験輸出を開始すること
としている。


元のページへ戻る