ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成11年5月11日号(通巻386号)


ホルモン牛肉問題がエスカレート(full story)

【ブラッセル駐在員 池田  一樹 5月6日発】EUは、米国産牛肉の輸入を6月
15日から全面禁止する可能性を明らかにした。同国産牛肉から、成長促進のため
に使用されるホルモンの残留が発見されたためである。この他、ホルモンの発がん
性などを指摘した新たな調査結果を発表し、ホルモン牛肉輸入禁止措置の正当性を
訴える構えを強化している。


USTR、対中国WTO加盟交渉の成果を公表(full story)

【デンバー駐在員 本郷  秀毅 5月4日発】米通商代表部(USTR)は、対中
国・世界貿易機関(WTO)加盟交渉の途中成果を公表した。これによれば、農畜
産物の関税が大幅に引き下げられることとなっているなど、中国から大幅な譲歩を
引き出したことから、最終合意には至っていないものの、畜産関係団体は一様に歓
迎の意を表明している。


アルゼンチン去勢牛価格、98年は上昇から一転急落(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木  仁志 5月6日発】アルゼンチンでは、飼料生
産の不作による去勢牛の供給不足などにより、98年上半期の去勢牛価格は近年ま
れに見る高値を記録した。しかし、国内経済の悪化とブラジルの経済危機の影響で
農家が手持ちの家畜を売りに出したことなどから98年の半ばから去勢牛価格は急
速に下落した。


インドからの牛肉輸入を容認(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 5月6日発】フィリピン政府は口蹄疫の清浄
化を計画しているが、この病気に汚染されている可能性が高いインド産の水牛肉を
引き続き輸入することとしている。国内で高い需要があるためだが、口蹄疫の清浄
化促進を妨げるものとして畜産農家などでは強く反対している。


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