ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年8月1日号(通巻447号)


EUの東方拡大と欧州農業政策の行方(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 7月27日発】EU委員会のフィシュラー委員
(農業/農村開発/漁業担当)は、先般、農業団体が開催したセミナーにおいて
「EUの拡大―農業分野における挑戦と見通し」と題した講演を行った。同委員は
この中で、2度の大戦と冷戦による東西分割を経て、平和的な手段により実現に向
かっている欧州統合の意義を強調するとともに、EUと加盟交渉国との間で農産物
の貿易障壁を早期に撤廃することの重要性などを強く訴えた。


米FDA、鶏卵への放射線照射を認可(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 7月27日発】米保健社会福祉省食品医薬品局
(FDA)は7月20日、サルモネラ菌を抑制するため、鶏卵(殻付き)への放射線
の照射を認可した。FDAは、サルモネラ菌の完全な消滅は保証できないものの、
これらを大幅に減らすことが可能としている。なお、照射された鶏卵には、その旨
を表示することが義務付けられる。


NZDG、ピーク時の生産調整を検討(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 7月27日発】ニュージーランド・デイリーグルー
プ(NZDG)は7月21日、南島における生乳生産の増加に生乳処理施設の能力が
追いつかず、生産過剰乳に対しペナルティを徴収する計画を発表した。工場の効率
運用を図りたいNZDGと規模拡大路線を目指すNZ酪農生産者を巻き込み、南島
の酪農乳業にどのような影響を与えるか今後の動向が注目される。


変ぼうするシンガポールの豚肉流通(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 7月27日発】シンガポール政府の公表した
99年の貿易統計によると、マレーシアからの生体豚の輸入量は、ウイルス性脳炎の
発生に伴う輸入禁止措置により、大幅に減少している。一方、これに代わり冷蔵・
冷凍豚肉の輸入量が急増しており、同国における豚肉流通の変ぼうを映し出す結果
となっている。また、流通コストの上昇に伴う価格上昇も見られており、今後の需
給動向が注目されている。


牛と畜・牛肉輸出の業者ランキング(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 7月26日発】アルゼンチンの国立農
牧取引管理事業団(ONCCA)は、99年の同国における牛と畜頭数によると畜
業者の施設ランキングを、また、アルゼンチン農牧水産食糧庁は、同年の牛肉
(内臓などを含む。)輸出量および輸出額による食肉業者ランキングをそれぞれ
取りまとめた。

 

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