ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年8月22日号(通巻449号)


イギリス、14年ぶりに豚コレラが発生(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 8月17日発】イギリスで8月8日、14年ぶりに
豚コレラの発生が確認された。発生農場は12日までに5農場となり、1万頭以上の
豚が処分された。オランダ、ベルギーなどでは、イギリスからの生体豚輸入を制限
する動きを見せており、EUレベルでも、常設獣医委員会が14日、イギリスのイン
グランド地方からの生体豚及び精液の輸出を8月31日まで暫定的に禁止することを
決定した。


米大統領候補の農業政策(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 8月17日発】共和党のブッシュ・テキサス州
知事に続き、16日には民主党の全国党大会でゴア副大統領が同党の大統領候補とし
て正式に指名された。農業政策について、両候補とも輸出市場の拡大では一致して
いるものの、次期政権がその策定に深く関わるポスト96年農業法については、ブッ
シュ候補が同法の市場志向の方向性を継続するのに対し、ゴア候補は同法には欠陥
があり、変更が必要とするなどの違いが見られる。


養豚業界、小麦輸出制度に対し意見書を提出(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 8月17日発】豪州豚肉生産者協議会(PCA)は
8月10日、豪州小麦公社(AWB)の一元輸出機能の存続を検討する政府の規制緩
和委員会に対し、AWBが決定する輸出価格が、国内の小麦価格上昇に大きな影響
を与えているとして、改善を求める意見書を提出した。この背景には、生産コスト
の削減を阻害する要因の排除を行い、豪州産豚肉の国際競争力を強化し、輸出市場
への参入を推進したいとの意図がある。


小売店が豚肉を価格統制品に要望(マレーシア)(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 8月17日】マレーシアの食肉小売店組合が、
豚肉を価格統制品にするよう政府に要望していたことが分かり、話題を呼んでいる。
これは、徐々に需要が回復する中、生産の回復が遅れていることによるものである
が、生産者団体をはじめ反対が大勢を占めていることや、今後の需給動向が不透明
なことから、今回は見送られる公算が強いとみられている。


アルゼンチンで口蹄疫問題が発生(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 8月16日発】農畜産品衛生事業団(S
ENASA)は8月10日、国際獣疫事務局(OIE)に対し、アルゼンチンにおけ
る口蹄疫の血清学的診断結果を報告した。これによれば、アルゼンチン北部、パラ
グアイとの国境付近に所在する農場において不法輸入された牛10頭が確認され、血
液検査の結果、10頭のうち4頭に口蹄疫の抗体の陽性反応が確認された。また、14
日までに、口蹄疫の防疫対策として同農場などで約3, 100頭の牛が殺処分された。

 

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