ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年6月6日号(通巻439号)


EU委、成長ホルモンの使用禁止継続を提案(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 5月31日発】EU委員会は、このほど、
家畜への成長ホルモンの使用・輸入禁止措置の継続を適当とする提案を採択し
た。一方、米国はホルモン処理牛肉輸入禁止を継続するEUへの制裁方法とし
て、制裁対象品目入替方式の導入を決定しており、米国・EU間の激しい論争
が再燃することとなった。

 


米国、新たな食生活ガイドラインを公表(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 6月1日発】クリントン大統領は5月末、
新たな「国民のための食生活ガイドライン」を公表した。今回のガイドラインで
も、「飽和脂肪酸とコレステロールの含有量が少ない食事を取ること」などがア
ドバイスされている。こうした栄養成分に関する消費者への情報提供を図るとの
観点から、食肉・家きん肉製品について栄養成分表示を義務付けることも併せて
表明された。

豪州、中国との貿易協定に調印(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 6月1日発】中国の世界貿易機関(WTO)
加盟を念頭に置いた豪州、中国の2国間貿易協定が5月22日、連邦政府のベール
貿易相と石広生・対外貿易経済協力相により北京で調印された。今回の調印は、
豪州にとって中国の抱える12億人の市場が開かれたことを意味するものであり、
長年の懸案であった中国との貿易が促進され、今後、農業をはじめとする輸出産
業にとって、大きな効果が期待される。

 


タイ政府のと畜場、再び操業開始が延期(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 6月1日発】タイ政府は、1年以上前に
完成した豚のと畜場の運営を、民間業者に委ねることとしていた。しかし、高額
の賃貸料から希望業者がなかなか現れず、先般、ようやく運営に名乗り出た法人
への賃貸が決定していたが、賃貸料の引き下げについての話し合いがつかなかっ
たことから、再び操業開始が延期されることとなった。


ブラジル、供給過剰によりブロイラー生産者価格が低下(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 6月1日発】全国食糧公社(CON
AB)によると、2000年1月以降、ブラジルの主要生産州におけるブロイラー生
産者価格は、供給過剰により低下している。特に、サンパウロ州の生産者価格は、
99年12月をピークに下がり始め、2000年4月には0.56レアル(約33円)と前年同
月比を31%下回った。


 

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