ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年10月9日号(通巻503号)


EU会計検査院、生乳クオータ制度について報告(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 10月4日発】EU会計検査院はこのほど、生乳
クオータ制度についての報告書を公表した。その中で、十分な支持価格削減をせずに
クオータを拡大した結果、生乳の過剰生産を招きその処分について市民に多額の支出
を強いていることおよび一部の国での不適正な制度運用などを指摘した。また、中期
的な勧告として、EU委員会に対し、2002年には、域内消費および輸出における補助
撤廃を目指した生乳生産ならびに同制度の終了に向けた基本的な提案をするよう求め
ている。


米政府反対の中、次期農業法案が下院を通過(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 10月5日発】10月5日、次期農業法案が連邦下院
本会議を通過した。しかし、ブッシュ政権は、農業分野をめぐる状況の変化が反映さ
れておらず、膨大な財政支出を要することなどから、本法案を支持しないことを正式
に表明している。また、上院農業委員会も、農務省(USDA)の考え方により近い、
次期農業法案の目標を公表しており、今後の上下両院における調整の困難性がうかが
える。


食肉高度加工業者トップ25を発表(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一  10月4日発】このほど、豪州食肉家畜生産者事業団
(MLA)は、2000年における食肉高度加工業者の上位25社を発表した。このランキ
ングの発表は初めての試みで、加工度の高い食肉製品、すなわち食肉以外の原材料が
加えられたものや、調理済みに近いものなど付加価値の高い製品の生産状況を明確に
することを目的としている。


DFPO、2010年までの事業計画を公表(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 10月4日発】タイ酪農振興公社(DFPO)はこの
ほど、2010年までの事業計画を公表した。これによると、2001年の売上高を20億バーツ
(約56億円:1バーツ=2.8円)とし、9年後の2010年はその2倍以上の43億バーツ(約
120億円)と見込んでいる。新たな事業の展開によって、存在意義が問われつつある公的
機関が存続できるか注目されるところである。


ブラジル産牛肉輸出拡大に向けた動き(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 10月3日発】ブラジル農務省は8月2日、主要
な輸出先である欧州市場の拡大を図るため、ブラジル産牛肉の販売促進計画を開始すると
発表した。また、有機牛肉生産に取り組むことで、その特色を生かして、欧州市場を中心
に輸出拡大などを図ろうとする動きも見られる。

 

元のページへ戻る