ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年2月26日号(通巻520号)


EU、米国産ホルモンフリー牛肉の抽出検査を撤廃(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 2月21日発】EUの常設獣医委員会は2月20日、
米国産ホルモンフリー牛肉の輸入に際し課せられていたホルモン残留に関する抽出
検査(約20%)を撤廃するとしたEU委員会提案を採択した。EUでは、米国等が
実施しているホルモン牛肉問題に対するEUへの制裁措置の緩和に向けて、交渉開
始の契機になると期待する向きもある。しかし、EU域内の事情から、ホルモン牛
肉の輸入禁止措置解除は考えられないだけに、EU・米国間のホルモン牛肉をめぐ
る貿易紛争の解決には、まだまだ時間がかかりそうである。


次期農業法案が上院を通過、両院協議会での調整へ(米国)(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 2月20日発】連邦議会・上院本会議は2月13
日、次期農業法案を58対40で可決した。これにより法案審議の舞台は、いよいよ両
院協議会の場に移されることになった。上下両院をそれぞれ通過した法案には、数
多くの相違点が見られるため、調整は難航することが予想される。今週は、これま
での議論を振り返る意味で、上下両院案の違いを整理してみた。


大幅な伸びを示したNZの食肉輸出額(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 2月21日発】ミート・ニュージーランド(MNZ)
によると、2000/01年度のニュージーランド(NZ)の牛肉および羊肉等の輸出量
は前年度比4.3%増の74万1,823トン、輸出額は前年度比23.8%増の43億5,550万N
Zドル(約2,439億円)と好結果を記録した。


難問が山積する今年のブロイラー業界(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 2月21日発】フィリピン養鶏業者連合会がこ
のほどまとめた報告書によると、今年の同国のブロイラー業界は、前年から続くひ
なの供給過剰や生産コスト増、安価な輸入鶏肉への懸念などにより先行きに不安を
募らせている。同連合会は、世界貿易機関(WTO)合意などによって国内産業が
苦境に立たされる中、こうした状況を打開するための政府による支援に期待を寄せ
ている。


最高記録を更新した2001年のブラジル鶏肉輸出(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 2月20日発】ブラジル鶏肉輸出業者協会
(ABEF)がとりまとめた輸出動向(速報値)によると、2001年1〜12月の鶏肉
輸出量(骨付きベース)は、過去最高を記録した前年を37.8%上回る124万9千ト
ンとなった。また、付加価値の高いパーツの大幅な増加を反映して輸出額も大きく
増加し、60.3%増の12億9千万ドル(約1,729億円)となった。

 

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