ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年7月9日号(通巻538号)


EU、入札による脱脂粉乳介入買い上げを11年ぶりに実施(full story)

【ブラッセル 山田 理 7月2日発】EUの牛乳・乳製品管理委員会は6月27日、
91年以来、11年ぶりとなる入札方式による脱脂粉乳(SMP)の介入買い上げを承
認した。今回実施された入札方式による買い上げを含めると、2002年の介入買い上
げ数量の累計は、92年以降で最大となる13万5千トンに達している。SMPの需給
バランスの改善に向け、今後は、SMPの輸出量が多いドイツやアイルランドなど
を中心に、EU委員会に対し、輸出補助金のさらなる引き上げを求める声が強まる
ものとみられている。


干ばつによる放牧地の草資源不足に対処する米国(full story)

【ワシントン 渡辺 裕一郎 7月3日発】現在米国では、西部の山岳区から大平
原にかけての一帯や東海岸の南部といった諸州に干ばつが広がり、近年において最
も深刻な状況にあると報じられている。こうした中で、米農務省(USDA)は、
放牧地の草資源が不足している地域を対象に、土壌保全を目的とした休耕農地での
放牧や採草利用を認めるという決定を行うなどの対策に乗り出している。一方、議
会では、既存制度とは別の緊急災害対策を求める声も高まっており、今後が注目さ
れる。


米国向け牛肉割当枠配分、決着(豪州)(full story)

【シドニー 幸田 太 7月4日発】トラス農相は6月27日、懸案となっていた米
国向け牛肉輸出割当枠の管理計画について、直ちに実施に移すことを明らかにした。
同計画は、5月15日に提案された同農相案について、政府管理分に上乗せすること
や、その配分および牛肉輸出枠の管理に関して、食肉産業界以外から選出された委
員から構成される審査委員会を設けて対応すること等が追加された内容となってい
る。


ルソン島からの食肉等の移動禁止の施行を延期(フィリピン)(full story)

【シンガポール 宮本 敏行 7月4日発】フィリピン農業省は6月28日、7月か
ら行うとしていた北部のルソン島から他の地域への偶蹄類家畜の食肉およびその加
工品の移動禁止措置の施行を延期すると発表した。近年、フィリピンの中・南部地
域では口蹄疫の清浄化が相次いで実現しており、いまだに口蹄疫が常在するルソン
島からの食肉等の移動が継続することで、国を挙げて行ってきた口蹄疫の撲滅の成
果が逆戻りする可能性を危惧する声も上がっている。


ブラジルにおいて牛の個体識別制度が始動(full story)

【ブエノスアイレス 犬塚 明伸 7月1日発】ブラジル農務省は6月18日、牛の
個体識別制度(Sisbov)に基づき、個体登録の実施機関および経歴の証明書発行機
関として、民間企業4社を認定した。EUから、肉用牛の生産農場までを確実に追
跡調査できる個体識別制度の確立を求められたことを受けてできたシステムであり、
EU向けに肉用牛を生産する農場は、今年6月末までに登録することが義務付けら
れている。

 

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