ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年6月11日号(通巻534号)


EU加盟候補国の家畜頭数調査結果を公表(full story)

【ブラッセル 島森 宏夫 6月6日発】EU統計局は先般、EU加盟候補国(ト
ルコを除く)の家畜頭数調査結果(2001年12月現在)を公表した。牛飼養頭数は、
ポーランドが550万頭で最も多く、既加盟国も含めると7番目に位置付けられる。
豚の頭数もポーランドが1,750万頭で最も多く、既加盟国も含めると、ドイツ、ス
ペインに次いで3番目に位置付けられる。加盟候補国の合計頭数は、牛では既加盟
国全体の約20%、豚では約30%に相当している。


USDA、家畜伝染病対策などの補助金を各州に交付(full story)

【ワシントン 樋口 英俊 6月6日発】ベネマン農務長官は5月30日、農業や食
品に関する国土安全保障(Homeland Security)の一環として、各州政府、大学機
関などに総額約4,343万5千ドル(約54億2,938万円:1ドル=125円)の補助金を
交付することを明らかにした。これらの補助金は、家畜の疾病を早期にかつ正確に
診断できるよう戦略的に研究所のネットワークを確立することなどの目的で使用さ
れることとなっている。


豪州肉牛生産者トップ20(豪州)(full story)

【シドニー 幸田 太 6月6日発】豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)はこの
ほど、昨年の肉牛生産者上位20社を発表した。このランキングは、2年に1度実施
され、今回で5回目となるものである。豪州の肉牛生産の潜在能力が顕著に見て取
れる調査であるが、粗放を中心とした生産体系の中に、フィードロット飼育等を組
み合わせる生産構造も生まれている。


一層の成長が期待される養豚産業(タイ)(full story)

【シンガポール 宮本 敏行 6月6日発】タイの養豚産業は、政府主導による口
蹄疫などの疾病の清浄化が取り組まれる一方で、輸出を念頭に置いた生産が行われ
るなど着実に成長を遂げている。全国養豚協会の発表によると、近年における同国
の豚飼養頭数や豚肉輸出数量は増加傾向で推移しており、鶏肉に次ぐ輸出畜産物と
して今後のさらなる発展が期待されている。


2001/02年の主要穀物の収穫状況調査を発表(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス 犬塚 明伸 6月5日発】5月28日に発表されたブラジルの
2001/02年主要穀物の推定生産量は、前年の9,832万トンをわずかに上回る9,852万
トンとなっており、前回調査で示された史上初の1億トンを超える可能性は低くな
った。なお、トウモロコシの供給不足が予測され、9月の先物取引では15.60レアル/
60kg(約749円)の高値となっており、トウモロコシを主要飼料とする養豚部門や
養鶏部門の経営は、厳しいものとなりそうである。

 

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