ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年11月12日号(通巻555号)


豚コレラ防疫に関するEU加盟国の法律が発効 (full story)

【ブラッセル駐在員 関 将弘 11月7日発】EUでは、豚コレラ防疫対策に関する
指令が発効した。この指令は、緊急時のワクチンの使用や、野生のイノシシへのワク
チン接種、食品廃棄物の豚への給与の禁止などを導入するものである。このことによ
り、家畜衛生対策のさらなる進展などが期待されている。

FDAがBSE規制強化に関するコメントを募集(米国)(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 11月7日発】  米保健社会福祉省食品医薬品局
(FDA)は11月6日、現行の牛海綿状脳症(BSE)防止のための飼料給与規制の強化に
関し、来年2月4日までを提出期限としたパブリックコメントを募集すると官報に公
告した。これは、昨年11月のハーバード大学による危険性評価報告書の指摘などを受
けたものであり、レンダリング原料からの脳や脊髄の除外、ペットフードの表示方法、
飼料工場での交差汚染の防止などに対する質問への回答が求められている。

フィードロット業界も干ばつの影響が顕著に(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 11月7日発】  豪州フィードロット協会(ALFA)
は11月7日、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)との共同調査による四半期ごとの
全国フィードロット飼養頭数調査の結果を発表した。これによると、総飼養頭数は2002
年9月末時点で、過去最高を記録した前年同期と比べ12%減の65万3千頭であった。
干ばつの飼料確保に与える影響が懸念された前期(6月末時点)の調査時との比較で
も11%減少しており、豪州各地で広がり続ける干ばつの影響がフィードロット業界で
も顕著になり始めている。

食肉、鶏卵の生産目標を公表(ベトナム)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 11月7日発】 ベトナム農業・農村開発省畜産研究所
は、2010年までの食肉および鶏卵の生産目標を公表した。政府は、すでに、酪農振興
を国家計画の最重要課題として推進中だが、この一方で、アセアン諸国中最大の飼養
頭数を誇る養豚が置き去りにされた印象を与えていた。今回の目標公表は、来年のア
セアン自由貿易圏の発効を控え、畜産政策の軌道修正の表れとも見ることができる。

2002/03年度の主要穀物生産状況調査を発表(ブラジル) (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 11月6日発】 ブラジル農務省プラチニデモラエス
農相は10月23日、国家食糧供給公社(CONAB)が実施した主要穀物(油糧種子を
含む13品目)の生産状況についての第1回調査(9月29日〜10月5日)の結果を発表
した。これによると、2002/03年度の主要穀物の作付面積は、前年度比2.9〜4.3%増
の4,133万〜4,189万ヘクタール、生産量は8.1〜13.9%増の1億496万〜1億1,065万
トンでいずれも過去最大と見込まれる。

 

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