ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年3月11日号(通巻569号)


オランダで鳥インフルエンザが発生(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 3月7日発】 オランダ農業自然管理漁業省は3月
1日、中東部のヘルデルラント州の6農場で鳥インフルエンザが発生した疑いがある
と公表した。翌2日には、同国の国立獣医学研究所での確定診断により、高病原性鳥
インフルエンザであることが確認された。EU委員会は3月3日、EUレベルでの防
疫措置を決定し、3月6日まで(後に3月13日まで延長)、生きた家きんおよび卵に
ついて、オランダから他の加盟国およびEU域外への輸出を禁止した。

追加的な災害対策などを含む2003年度予算法が成立(米)(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 3月5日発】米国の2003年度(2002月10月〜
2003年9月)の農業歳出予算法案は、連邦議会での審議難航によりその成立が遅れ
ていたが、2月20日、ようやく一括歳出予算法として成立に至った。しかし、畜産
分野を含む干ばつ被害などに対する追加的な農家支援策が、約31億ドルの予算規模
で実施されることとなったほか、基本的に 100%のオーガニック飼料の給与が求め
られているオーガニック畜産物の現行基準を実質的に緩和するための条項が盛り込
まれていることから、関係者の間では、成立後に及んでも議論が続いている。

豪州で牛肉の消費者向け格付けをめぐり論議(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 3月5日発】豪州では牛肉の消費者向け格付け制
度としてミート・スタンダード・オーストラリア(MSA)があるが、大手食肉処
理業者が2月、主要農業専門紙上で、牛肉の消費者向け格付け制度を全国的な法制
度として整備すべきとする意見広告を出した。MSAを実施する豪州食肉家畜生産
者事業団(MLA)は批判しているが、連邦政府のトラス農相は業界で解決すべき
問題としつつ、業界の諮問委員会からの格付け問題に関する報告が解決の糸口とな
ることを期待している。

豚肉の安全性確保のための取り組みを開始(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎 3月5日発】タイ政府は、近年高まる内外の豚
肉需要に応えるため、各種の取り組みを開始した。その一環として、より衛生的な
食肉の供給を行えるように既存の国内と畜場の衛生条件を強化、市場に流通する食
肉の薬剤残留検査を開始し、違反者への罰則を規定、食肉への抗生物質の残留を防
止するための調査を行った。しかし、一方では価格変動を統制するシステムが不在
であるため、多数を占める小規模生産農家の経済基盤が安定しないなどの問題を抱
えている。

天候に恵まれ史上最大の穀物生産を予測(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 3月5日発】 ブラジルの国家食料供給公社(CO
NAB)が 2月9〜15日に行った 2002/03年度の第3回生産状況調査によれば、主
要穀物(油糧種子を含む13品目)の作付面積は、前年度に比べ220万ヘクタール(前
年度比5.4%)増の4,230万へクタールとなり、良好な天候条件の下、生産量は前年度
を1,580万トン(同16.3%)上回る1億1,240万トンに達する新記録を予測している。

 

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