ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年10月7日号(通巻597号)


デンマーク豚コレラの防疫体制は適切に機能(full story)

◎ CAP改革規則案を正式に承認

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 10月1日発】 デンマーク獣医食品局は9月24
日、同国の南ユトランドのブランス(Blans)のと畜場において、また、同月26日
には、フュン(Fyn)島のオーデンセ(Odense)のと畜場においてそれぞれ搬入さ
れた豚の中に「豚コレラ」を疑う豚が発見されたため、適切な処置を講じたこと等
を公表した。検査結果は、いずれも陰性であったが、同局は、デンマークにおける
防疫体制が適切に機能していることを示すものであると説明している。

USDA、カナダからの生体牛輸入解禁の検討を開始(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 10月1日発】 米国農務省(USDA)高官は1
日、カナダからの30カ月齢未満の生体牛輸入再開のための規則の具体的な検討を
行っていることを明らかにした。しかし、解禁の時期的な見通しについては、科
学的な検証、法的な手続き、パブリックコメント手続き、日本を始めとする関係
国との協議を要することから現時点では具体的な見通しを有しないとした。米国
はカナダからの30カ月齢未満の牛の部分肉の輸入の具体的な規則についてカナダ
との間で合意に至ったことから9月10日から当該部分肉の輸入を再開している。

拡大が見込まれる豪州のオーガニック生産(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 10月1日発】 豪州のオーガニック認定団体の1
つであるバイオロジカル・ファーマーズ・オーストラリア(BFA)が発表した
業界の現状と展望に関するレポートによれば、オーガニック農家は着実に増加し
ているものの、強まるオーガニック農産物の需要に対して供給が追いつかない状
況であるため、今後も産業として成長が見込まれ、2020年にはオーガニック農家
が全体の10%を占めるまで増えると見通している。

ジャワ島の乾期と酪農経営に対する奨励金(インドネシア)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 10月2日発】 インドネシアのジャワ島の乾期
は、4月〜10月で、その間、乳量が減少するため、乳業メーカーは酪農家に奨励
金を提示し集乳を図っていた。また、生乳の細菌数に応じて別の奨励金を出すこ
ととしているが、結果はおもわしくない。今年は酪農家が乾期奨励金を要求して
いるが、このような状況が続くことに対して、根本的な解決が図れないのは問題
だと指摘している識者がいる。いずれにせよ、酪農家の収益性は低く、厳しい状
況にある。

03/04年度のGM大豆の作付・販売を条件付きで承認(伯)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 10月1日発】ブラジル政府は9月26日、2003
/04年度の遺伝子組み換え(GM)大豆の作付けおよび販売に関する暫定令第131号(
2003年9月25日付け)を官報に掲載した。これによると、2003年に収穫され、生産
者が独自に利用するために保管していたGM大豆の種子を、2003年12月31日を期限
として、環境アセスメントの実施なしに、2003/04年度の作付けに利用することが
認められる。また、2004年12月31日を期限として、当該種子より生産されるGM大
豆を販売することも認められる。
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