ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年9月24日号(通巻595号)


デンマークの豚肉輸出が好調(full story)

◎ EU委員長WTO合意に向けたコメントを発表

【ブラッセル駐在員 関 将弘 9月17日発】 デンマーク豚肉輸出機構連合(D
S:同国のと畜組合の上部団体)は先ごろ、2003年上半期の同国の豚肉輸出量を
公表した。これによれば、2003年の上半期における輸出量は 87万7千トンと、前
年同期比 6.9%(5万7千トン)増となっている。EU域内ではドイツ、イギリ
ス、EU域外では、日本、アメリカ向けなどの輸出がそれぞれ伸びている一方、
ロシア向けは減少している。

カンクンWTO閣僚会議課題を残し閉会(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 9月17日発】 9月10日から14日まで、メキ
シコのカンクンで開催された第5回世界貿易機関(WTO)閣僚会議は、「今回の後
退にかかわらずドーハ閣僚宣言および決定を再確認し、これを完全かつ誠実に実
施することを改めて約束する」こと等を趣旨とする声明を発表し閉会した。また、
この声明では、交渉を成功させるためにはいくつかの重要分野での作業が必要と
し、12月15日までに一般理事会を開催し必要な行動をとるよう一般理事会議長に
求め交渉そのものは継続するとの方針を確認した。

豪州の食肉高度加工業者トップ25(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 9月17日発】 豪州食肉家畜生産者事業団( M
LA)は、2002年における食肉高度加工業者の上位25社を発表した。このランキ
ングは、加工度の高い食肉製品、すなわち食肉以外の原材料が加えられたものや
、調理済みに近いものなど付加価値の高い製品の生産状況を把握するために実施
されているもので、今回の結果では、最近の消費者志向を反映した高度加工製品
市場の広がりがみられる。

輸入依存脱却が求められる肉用牛生産(インドネシア)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎 9月18日発】 インドネシアでは従来、気候
的理由などにより生体牛の輸入の大部分を豪州に依存してきたが、豪州産牛に対
し近年中東諸国など諸外国からの需要が高まりつつあるなかで、同国では将来に
わたって安定的に肉牛を確保するために国内肉牛生産の振興の必要性が繰り返し
論じられている。しかし、安価な輸入生体牛価格などの影響で国内の肉牛飼養頭
数は伸び悩んでおり、政府による実効性のある取組みが期待されている。

2003年の生乳生産は4年連続の減少見込み(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 9月12日発】  アルゼンチン農牧水産食糧庁
(SAGPyA)によると、同国の 2002年の生乳生産量は、前年比10.0%減の
852万9千キロリットルとなり、 90年代半ばの水準まで落ち込んだ。 さらに、
2003年は、同国の主要酪農地帯であるサンタフェ州を中心とした水害の影響など
から、4年連続の減産が見込まれる。2002年以降、経済危機の影響で牛乳・乳製
品の消費は冷え込み、2003年1〜7月の輸出量も、前年同期比37.5%減と大幅に
減少した。こうした中、SAGPyAは、酪農・乳業部門の回復に向けた課題に
ついて提言した。
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