ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年7月13日号(通巻633号)


◎EFSA、活動の見直し作業を開始(full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年7月1日発】  欧州食品安全機関(EFSA)の15回目の運営理事会
(Management Board)が6月22日に開催され、EFSAの活動についての見直し(review)の実施スケジュール
などを決めた。また、関係機関の代表者への会見形式による予備調査の結果が公表された。これによれば、
@EFSAが最高水準の意見を提供している A以前の組織に比べかなり良いコミュニケーションを行っている−
などのEFSAを評価する意見がある一方、意見が出るまでに時間がかかりすぎているとの意見も出されている。

◎USTR、WTO交渉の枠組み合意に加盟国の努力を要請(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成16年7月7日発】 米国通商代表部(USTR)は6月30日、同日に開催さ
れた世界貿易機関(WTO)貿易交渉委員会(TNC)での同国の声明を公表した。同声明は、農業について、
いくつかの重要な課題について意見の相違や隔たりがあるとし、輸出補助金、国内支持および市場アクセスの3
つの柱すべてについて、交渉が次の段階に進められるよう、これからの数週間において、加盟国による多くの努
力が必要であるとした。

◎豪州農相、対米牛肉輸出割当枠配分を堅持 (full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 平成16年7月8日発】 豪州連邦政府のトラス農相は6月28日、食肉諮問協議会
(RMAC)から一時停止を要請されていた2004年の残りの期間における米国向け牛肉輸出割当数量配分システ
ムを継続する方針を発表した。RMACの要請は、干ばつの影響による生産減少見込みや米国でのBSE発生に
よる日本向け輸出需要の強まりで米国向けの輸出が減少したことを背景に、今年の対米輸出が関税割当数量に届
かない見通しに基づき行われていたものである。

◎小規模酪農家などの振興対策(ミャンマー) (full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成16年7月7日発】 ミャンマーは、アセアン諸国の中でも生乳生産量の多い国
であるが、その多くは加糖練乳に加工されて国内で消費されている。また、都市部を中心に牛乳・乳製品需要
が増えつつあるが、牛乳消費に関して、従来の超高温殺菌(UHT)牛乳のほかに低温殺菌牛乳の需要も起こりつ
つある。このような中、同国農水省は、国連食糧農業機関(FAO)の援助の下で、農家所得の向上と安全な食品
の提供を目的とする小規模酪農家の振興事業を計画している。

◎牛乳の消費拡大キャンペーンを展開(チリ)  (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成16年7月8日発】 チリでは生乳生産者連盟を中心に、2002年から牛乳の消
費拡大キャンペーンを実施しており、3年目の今年は、10人の著名人が牛乳の入ったコップを手に裸で登場し、
牛乳の健康への効果を語る内容となっている。2003年の牛乳の1人当たり年間消費量は前年比6%増、2004年
についても好調が見込まれている。

○ロシア、アルゼンチンはブラジル産食肉の輸入一時停止措置を解除



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