ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年6月29日号(通巻631号)


◎EU農相理事会、牛肉の表示などについて議論(full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年6月23日発】 EUの農相理事会が6月21日開催され、その中で牛肉の表示
について議論が行われた。現在、加盟国においては国名を明記することとなっている牛肉の表示についてEU加
盟国内のものである場合には「EU産」とすることについては、加盟各国の賛同は得られなかった。

  一方、ロシアとの間で議論されているEU産畜産物の衛生証明書については、専門家レベルの最終的な議論が
この週に行われること、必要な場合は、バーン委員(保健・消費者保護担当)自ら議論に参加する用意があると
の説明があった。

◎第15回世界食肉会議、カナダ・ウィニペグで開催(カナダ)(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成16年6月23日発】 第15回世界食肉会議(World Meat Congress)が6月14
日から16日まで、カナダの マニトバ州ウィニペグで開催された。今回の会合では、昨年の北米における2例の
BSEの発生、近年の南米地域における畜産の発展、炭水化物の摂取を抑えるローカーブダイエットなどについ
て多数の講演が行われた。


◎NZのフォンテラ、乳価見込みを上方修正(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 平成16年6月23日発】 ニュージーランド(NZ)の巨大乳業メーカーであるフォ
ンテラは6月10日、最近の乳製品国際価格の上昇とNZドルの低下傾向を主因として、2003/04年度の生乳生産者
に対する支払い乳価(乳固形分ベース)見込みを以前発表した1キログラム当たり4.15NZドルから4.23NZド
ル、同様に2004/05年度の暫定支払い乳価を3.50NZドルから3.85NZドルに、それぞれ引き上げる方針を発表し
た。

◎豚肉価格算定検討委員会の発足に合意(マレーシア) (full story)

【シンガポール駐在員 斎藤孝宏 平成16年6月23日発】 マレーシアでは畜産物価格の統制を行っており、生産者お
よび流通業者が政府に改善をもとめており、政府も検討を進めているところである。(既報:「海外駐在員情報」
624号)このような中、農家販売価格は上昇を続けている。今回、豚肉価格の決定に関して、生産者団体および
流通業者団体により豚肉価格形成に関する合同委員会を設置することが合意された。

○違法成長促進薬の検出問題


◎ブラジル北部で口蹄疫の発生を確認 (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成16年6月23日発】ブラジル北部地域に属するパラ州の北西部、アマゾン川
流域のモンテ・アレグレ郡の牛3頭から研究所の検査により、口蹄疫陽性反応が確認された。農務省では、この
発生により2005年に向けて計画された口蹄疫撲滅計画やブラジルの食肉輸出に影響はないだろうという見方を示
している。


元のページへ戻る