週報「海外駐在員情報」


平成19年11月6日号(通巻790号)


◎欧州委、3種のGMトウモロコシを承認 (full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 小林 奈穂美  平成19年10月31日発】欧州委員会は10月24日、欧州食品安全機関(E
FSA)からの安全評価を受け、新たに3品種の遺伝子組み換え(GM)トウモロコシの飼料および食物用
の輸入の承認について採択した。EUでは遺伝子組み換え体(GMO)の承認手続きの遅さが指摘されてお
り、これが経済的にも大きな影響を与えると懸念されている。       

◎米国主要パッカーのと畜能力の増加により肥育牛の引き合いが活発化 (full story)

【ワシントン駐在員 唐澤 哲也  平成19年11月1日発】キャトル・バイヤーズ・ウィークリー(CBW)社
は10月22日、2007年の主要牛肉パッカーにおける1日当たりのと畜処理能力を公表した。これによると、米
国のと畜頭数全体の約6割を占める上位3社のと畜能力合計は、前年比約6%増となっている。米国では、
2007年3月以降ほぼ毎月、肥育牛価格が前年同月を1〜2割程度上回って推移しているが、CBW社では、
これら主要パッカーにおけると畜能力の増加が肥育牛の価格引き上げ要因の一つと分析している。      

◎2007/08年度の冬穀物生産、干ばつでさらに減産見込み(豪州) (full story)                                
 
【シドニー駐在員 横田 徹  平成19年11月1日発】豪州農業資源経済局(ABARE)は10月30日、2007/08
年度(7〜6月)の主要穀物の生産見通しについて、前回9月公表時の2,559万トンを30%下回る1,800万ト
ンへと下方修正した。今年度の穀物生産は、主要生産地の降雨量が平年を大幅に下回ったことから、2年連
続して減産との見方が強まっていた。 

◎家畜疾病清浄化への取り組み(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 佐々木 勝憲 平成19年11月1日発】高病原性鳥インフルエンザ(AI)の感染源の一つ
である渡り鳥の季節を前に、フィリピン農務省は10月29日付けで、AIに対する注意と渡り鳥に対する警戒
を促した。渡り鳥の監視や情報提供などのキャンペーンの強化、渡り鳥の集まる地域でのアヒルの放し飼い
の防止、病気の鳥の連絡要請などを内容としている。また、口蹄疫清浄国宣言に向けた対策が進展している
一方で、水牛の出血性敗血症が発生している。        

◎LL牛乳の品質改ざんにより監視強化(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵  平成19年10月31日発】ブラジル連邦警察は22日、公衆衛生違反の疑いで告
発されたミナスジェライス州のリオグランデ川流域生乳生産者組合およびミナスジェライス州南西部農畜産
組合の2つの農協関係者27人を拘束した。これは、両農協が生産した生乳の品質変造にかかわるもので、製
品の賞味期限を引き延ばすために不法な手法を用いたものとみられている。   

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