- ◇牛 肉 生産量、前年同月並み
8月の生産量(部分肉ベース)は、和牛は10,598トン(4.8%)、乳牛は17,056トン(▲2.2%)となり、全体で28,194トン(0.0%)となった。
米国のBSE発生に伴う米国産牛肉輸入一時停止措置による品薄状態から卸売価格が上昇し、出荷が早出し傾向にあった。この影響などから17年1月以降7月まで、前年同月を下回って推移していたが、8カ月ぶりに前年同月並みとなった。
- ◇豚 肉 生産量、3カ月ぶりに前年同月をわずかに上回る
8月の豚肉生産量(部分肉ベース)は68,245トン(2.8%)となり前年同月をわずかに上回った。農林水産省食肉鶏卵課が毎月公表している肉豚出荷予測によると、年末までの出荷予測は7〜9月が前年同期比98%、10〜12月は同101%となっており、年末にかけて出荷頭数はわずかに増加が見込まれている。
- ◇鶏 肉 鶏肉調製品順調に輸入される
鳥インフルエンザの発生により鶏肉の輸入停止措置が講じられている中国、タイなどからは、鶏肉調製品が輸入量されており、その量は順調に伸びている。特に中国からの輸入量は8月17,327トン(21.0%)と続伸を続けており、輸出可能な加熱処理施設として許可されている加工場は6月27日現在34カ所となった。
- ◇牛乳・乳製品 飲用牛乳等生産量、前年同月を下回る
8月の飲用牛乳等生産量は、356,435キロリットルなり前年同月を2.0%下回った。内訳は、牛乳が312,419キロリットル(▲2.2%)、加工乳・成分調整牛乳が44,016キロリットル(▲0.7%)。
今夏は平年並みの暑さであり、夏場の需要が期待されていたが、茶系飲料などの競合商品の需要が伸びたことなどが影響していると思われる。
- ◇鶏 卵 卸売価格、18カ月ぶりに弱気配
8月の東京・Mサイズの卸売価格は1キログラム当たり145円(▲2.7%)となり、16年1月以降18カ月ぶりに前年同月を下回った。16年度は、15年の卵価低迷を受けて生産抑制が見られ、1年を通じて卵価は高水準となっていた。卵価安定基金制度による価格差補てんも7月(2円)、8月(5円)と2カ月連続の発動となった。
- ◇飼 料 飼料・飼料原料の輸入動向
8月の飼料・飼料原料の輸入量は、トウモロコシは、864,227トン(▲3.7%)、こんりゃんは73,747トン(▲10.6%)、大豆かすは173,515トン(82.3%)となった。
特に、大幅に増加した大豆油かすは、国内の大豆原料処理量の減少による大豆ミール発生減から大量に輸入されたと思われる。
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